【ブラジル】 サンパウロ、危険な香りがするセー広場に訪れる。
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サンパウロの中心・セー広場の雰囲気をお届けします。
2014年2月 1レアル=約43円
◆はじめに
南米の経済都市・サンパウロ。しかし治安が良いとは言える都市ではない。
「治安が悪い」という認識で行けば、案外「安全ではないか」と思えるかもしれないけど、韓国や台湾に行く感覚でいくと変な気分になるだろう。
少なくとも事件に巻き込まれることはないけど、スリや置き引きなど最低限の注意は必要である。
サンパウロで観光客が訪れるエリアを考えた時に、カテドラルがある「セー広場」は注意してもらいたい。
また、リオで警察や軍が治安維持につとめているので、リオで悪さをしていた人がサンパウロに流入している噂もある。
ちなみにリオ~サンパウロは車で5~6時間程の距離だ。
◆サンベント教会&カテドラル
セー広場について記す前に、セー広場近くのサンベント紹介を紹介する。
↑外観
オフィス街の中にポツンとある教会。しかし威厳な様子は保たれている。
屋内は工事していたけども、雰囲気は悪くはない。教会については詳しくないし、一観光客だけども、何だか教会にいると落ち着く。
天井にはフレスコ画?が描かれている。
何かのパフォーマンスをしていた。この中の数人はサクラなんだろうけど。
サンベント教会はアルティーノ・アランテスビルの裏に位置する。
教会が好きな人、興味がある人はセットで訪れてみてはどうだろうか。
サンベントとセーはメトロで1駅。しかし歩行者天国になっている道があるので、そこを歩いてみることにした。
1930年代にありそうなビルを抜けていく。
世界を旅してブラジルでしか見られなかった光景だが、道の真ん中で何か人々が書類のようなものを見て、受付している人がいる。
よくよく見ていたら、どうやら職探しの場所みたいだ。青空ハローワーク。
「ここでやるのか」と思ってしまうほど、開放的な様子。探している人は深刻な人もいるんだろうけど、貼り紙などを見て各々考えたりしている。
貧富の差が拡大しているが、職を「選べる」時代になっているからこういう現象になるのだろう。
W杯スタジアムの建築が遅れているという記事を見たことがあるけど、労働者を避けているのか?と思ってしまう。
W杯や五輪を控えているブラジルだけど、勢いはそんなに続かないのかな?と考えてしまう。
ただ一つ「いいな」と思ったことは、リタイア組を雇用しているということ。
バスの車掌やハローワークの窓口はおじいちゃん、おばあちゃんが対応している。複雑な仕事ではないし、体を動かす仕事ではないので、若者を使うよりかはよっぽど良い。
ハローワークでは彼らを通じて、職場へと連絡が通じるので、社員などがわざわざ出向く必要はないのだ。
こういう文化もあるのか、と思った瞬間。
人通りが多い歩行者天国。
注意してほしいのが「週末になると人通りが少なくなること」。アジア人見ると絡んでくる人もいるので気をつけて。
ちなみに僕は、土曜日歩いていたら浮浪者ぽい人が何か言いながら近づいてきたので、早足で立ち去りました。
セー広場近くに到着。
青空とヤシの木、そしてカテドラル。意外とマッチする光景。
何か作ってる人も。
中に入ってみた。
天井が高く、サンベント教会とは違ってフレスコ画などは描かれていないのでスッキリしている。
ステンドガラスも美しい。
カテドラルからセー広場を眺めてみる。
◆セー広場の治安
さて、問題なのはここからだ。
結論を先に書くと「良いとは言えない」。
行くなら土日は避けて平日の昼間に行くべきである。
平日の昼間から、何しているのか分からない人たちがたくさんいる。
浮浪者。彼らが悪さをすることは少ないと思う。日本でもそうだけど。
危ないのは薬物中毒者や若者である。何するか分からない。
こういう人たち。昼間から何かやっていますね。
ちなみに夜になると、薬目的の人や売春目的の人がセー広場に訪れるみたいだ。
夜になると人通りも減るし、警察もいなくなるので、日が暮れたら行かないことが賢明である。
土曜日のこと、カレドラル横の開けた場所で刃物持った男が歩いていたのは、戦慄が走った。
目もどこか変なところ見ているし、ホント怖かった。
安全(一応)なのは地下鉄の駅からこの参道。
信頼はしていないけど、警察官も巡回しているので、少しの癒しにはなるだろう。
何度も言うが、土日と夜は避けてもらいたい。
地下鉄に入ると落ち着いた。メトロとカテドラル内はまだ安心できる場所。
セー広場行く時は気をつけてほしい。
おそらく実際に行ったら、一目で危ない場所とそうではない場所を肌で感じられるだろう。