El Mundo

世界89カ国に訪れた備忘録。

世界の車窓から。2泊3日のタンザン鉄道旅行

アフリカ大陸を鉄道で移動。僕からすれば何ともロマンが溢れている言葉だ。その機会が、今回巡ってきた。タンザニアとザンビアを結ぶタンザン鉄道。2泊3日で体感したことをここに記す。

2013年6月 1TSH=約0.06円 1ZMK=約20円

チケット購入

火曜日と金曜日に出発するタンザン鉄道。タンザン鉄道のチケットは1週間前ぐらいから購入出来る。時期によって違うが、前日や当日だと売りきれている可能性もあるので、早めに購入するのがベストかもしれない。チケットを購入できる場所は「タザラ」。空港近くに位置する鉄道駅だ。

 

ダル・エス・サラームには他にも駅があるので注意が必要。「タザラ」でたいていの人には通じる。現地ではタンザン鉄道のことを、タザラと呼ぶ。

値段(ダルエス~ニューカピリムボシ)

一等(4人寝台)70,400TSH(約4,224円)

購入

出発は火曜日と金曜日のみ。出発一週間前ぐらいから購入出来る(日曜日は窓口閉まっている

アクセス

POSTA(YWCA)、フェリーターミナルから"TAZARA"と書いてあるバスに乗れば目の前に着く。片道500TSH。逆にTAZARAからYWCAや市街地へ行きたい場合は"POSTA"と書いてあるバスに乗ればよい。

タンザン鉄道へ

↑駅前

ザンジバル島からフェリーでダル・エス・サラームに戻り、タンザン鉄道の駅へ。この時、バスで行こうとしたが船酔いで絶不調だったので、素直にタクシーを使う。金曜日の13時50分出発予定。終点に着くのは日曜日の13時37分だ。確実に「遅延」するタンザン鉄道、僕は日曜日の昼間に着くとは思っていなかった。乗ってしまうと後は身を任せるしかないので、のんびりいこうと考えた。

 

水や食料を買い込み、13時50分の出発を待つ。しかし時間間際になっても案内はなく、そのまま13時50分通過。遅れることは頭の中にあったので、とにかく待つ。12時間待たされた人もいたので考えるところはあったが、15時前には乗車OKのアナウンス。指定された客室へ向かう。

外国人も多いけど、地元民も多い。大陸大移動のように荷物を持っている。一等は旅行者や金持ちが多く、二等三等は地元の人が中心だ。

15時になり出発。同室は日本人2人とノルウェー人1人の3人。お互い旅行者なので過ごしやすい、日本にも行ったことがある彼は気さくな人であった。これから2泊3日のタンザン鉄道の旅がスタートする。

食堂車にて

タンザン鉄道には食堂車が併設されている。体調が回復し、お腹が空いてきたので早速向かった。一両は食堂車、もう一両はBarみたいなタイプ。中に入ると多くの人で賑わっていた。メニューを見てご飯を注文。

ご飯と肉を煮込んだ料理。アフリカとは思えない豪華な盛り付け方。食堂車=値段高い、と思っていたけど、これで4,500TSH(約270円)or 15KW(約300円)街中の食堂と変わらないぐらいの値段なのだ。安すぎるし、食料買う必要なかったのでは?と思ってしまった。この食堂車ではタンザニアシリングとザンビアクワチャで支払うことができる。

世界の車窓から

長い長いタンザン鉄道。基本1時間遅れで各駅を通過していく。途中国立公園を通過するので、野生動物に期待したのだが、どこが国立公園か分からなかったので、見ることはできなかった。広大なアフリカの大地をゆっくり進んでいく。

あまりにも同じ景色が続いて飽きてくるので、気分転換で車内を探索してみることにした。部屋は内部から鍵をかけられるが、外部からは出来ない。なので部屋に一人はいないといけないので、誰かしらは部屋にいるようにしていた。

タンザン鉄道はMade in China。中国製だからどうこうはないけど、アフリカへ支援していることを実感。その中身は植民地政策なんだけど。

こちら4等車(?)。一番安い。革シートに4人が向い合せに座るけど、これで2泊3日は耐えられない。6時間ぐらいならこれで我慢できるけど。

こちら3等車。特急タイプで2席が前に向いている。リクライニングもできるので快適そう。これなら1日ぐらいなら耐えられるかも。値段は安かったと思うけど、1等と2,000円ぐらい違うのかな。2等車は6人寝台。なので3段ベット。1等は2段。

2日目

タンザン鉄道の3/4はタンザニア内を走る。そのため国境越えも大分先だ。鉄道はいくつかの駅に止まっていくけど、僕には全く関係ないのでスルーする。とはいえ、時刻をメモしてきた。土曜の朝には4時間半遅れで出発していたので、ある程度は察した。

車内からカメラを出していると、外にいる人がアピールしてくることがある。子ども、出迎えに来ている人など。なぜかアピールしているのに真顔の人もいるけど、それも愛きょうとして考えた。

駅に着くと人が乗っては降りる。しかし一等車に乗っている人は降りないし、新たに乗ってくることもないので、大方の客は3等車以下を使う人だろう。

駅にホームなんてちょっとしかない。長いタンザン鉄道では入りきらないのが当たり前。なので線路を伝って乗客は乗り降りをする。

出迎えの人、ただの見物、物売りなど様々な人が出入りするタンザン鉄道。貴重品には気をつけよう、ただ車掌がいるから占領されるようなことはないと思うけど。

一等車に座る外国人観光客は物珍しそうに外の景色を見ている。多くの現地人が荷物を持って降りていく。1つの駅に10分ぐらい止まるので凄くゆっくり。定刻に5時間遅れていようが関係ない、アフリカンタイムで進んでいく。

昼12時頃。駅周辺には何もないのにたくさんの人がいる。

電車が出発。見送ってくれる人たち。手を振ると手を返してくれた。子どもはテンションあがっていて面白かった。

昼間は少し汗ばむぐらい暖かいけど、朝晩は冷える。なので乗る人はどちらにも対応できる格好がいいだろう。

景色はずーーーーーーっと変わらない。最初は面白かったけど、だんだん飽きてくるものだ。2日目は小説を読んでいた。朝起きて、外見ながらボーッとして、本読んで、ご飯食べて、外見てボーッとして、本読んで、外見ての繰り返し。お陰でタンザン鉄道で1冊読み切れたし、いい時間だった。

駅に着くと本を閉じて外に身を乗り出す。外には物売りの人々が。市内で買うより高いけど、微々たるもん。我慢は体に毒なので何かを買う、というか次いつ買えるか予想できないので、早めに勝負しておかないといけない。

バナナを売ってる、買わなかったけど。

欧米系の人々が色々買っていく。ちゃんとお釣りもくれるけど、ジャストで出すのが望ましいだろう。まだタンザニアなのでTSHだ。おかしで500TSH(約30円)ぐらい

見ている限り少し大きな街のようだ。

鉄道の水を拝借している人たちがいた。生活大変なんだろうけど。

30分ぐらい停車するということで外に降りてみる。

先頭まで行ってみようとなったのだが、かなり長い。遠い。諦める。

と思っていたら子どもが集まっていました。

なかなかのドヤ顔で決めてくれる。カメラ向けると良い表情してくれる。

日が傾いてきた。2日目もとうとう終わる、何もしなかった一日だけど。ちなみに下痢ピーに苦しんでいたのは内緒、トイレ近い人はトイペ持っていったほうがいい。

ザンビア入国

日が変わって深夜1時半。電車が止まって誰かが車内に入ってくる。そしてドアが開かれると、そこには制服を着た人が立っていた。イミグレーション、そうタンザン鉄道では車内で国境審査が出来る。タンザニアはすぐ終わって、ザンビアに入る前に両替商が車内に入ってくる。本来なら夕方18時ぐらいには国境越えしているはずなんだけど、現在25時。両替商も役人も大変だ。

 

レートはその時そんなよくないけど、ここぐらいしか代えるタイミングはないので、素直に両替する。ちなみにザンビアはニューカピリ・ムボシ駅にはATMがないので、国境で変えることをオススメする。90,000tsh(約5,400円)⇒270kw(約5,400円)ぐらいだったかな。忘れたけど、それぐらいだったと思う。ザンビアに入り役人が入ってくる。2人来て一人は質問、一人はビザ発給する人。ザンビアビザはシールタイプなので、その場で50USD払うと張ってくれる。名前も入れてくれるので安心。その審査官が低く丁寧な口調で話しかけてくれたのに、凄く好感を持った。"Mr"を付けて読んでくれる人なんてほとんどいないのに。寝ぼけていたけど、その印象が凄く残っている。

入国審査を終え、再び闇の中を走る。

起きると外は明るかった。列車は止まっていて、物売りの人が鉄道の側にいる。隣の部屋が少し騒がしかったのだが、カメラを盗まれたらしい。中からではなく外から。窓を開けていて寝ていたら、いつの間にかカメラが無くなっていたとのことだ。ドアを閉めているだけではダメ、寝る時は窓も下げておかないといけないようだ。気をつけないと。

ザンビアで印象だったのはタンザニア以上に物を欲しがる人が多かったこと。欧米人がお菓子を上げると、そこに人がかなり集まってくる。一種の人気者だ。隣のアラブ人家族の子どもがお菓子を皆にあげていて、その子は喜んでいたけど、何か社会の図を見てしまった。ちなみにその日は全然食欲なかったから、余ったお菓子をあげた。普段そんなことしないんだけど。捨てるの勿体ないし。

3日目も特にすることはなく昼間からゴロゴロしていた。ミリンダ1,500TSH(約90円)を買ったりしていたけど、ボーッとしていた。さすがにここまでだれると疲れてくる。

本来なら13時30分には終点に着いているはずなのだが、当然のように着かなくてとうとう3度目の夕陽を見てしまうことに。これが最後だと思うとシミジミするけど、いつ着くか分からないので、どうしようもできない。

辺りは暗くなりはじめてくる。一眠りした後、深夜25時半。辺りが騒がしい、同室のノルウェー人に聞くと「もうすぐ終点だ」とのこと。駅に着く前にシーツと枕などを回収しにくる、荷物をまとめ出る準備を整えた。

深夜26時過ぎ。定刻から12時間半遅れて、ザンビア・ニューカプリムボシに到着。総じて58時間の大移動、最後の方は疲れ切っていたけど、面白い体験をしたと思う。

ただまだ26時。首都ルサカへ向かう交通手段はない。タクシードライバーもいたけど30USDという法外な値段を要求したので却下。駅で寝ることにした。散々タザラで寝たのに駅で寝るとか、どんだけ電車と接しているんだよ。あーだこーだ言っても仕方ないので、黙って朝まで過ごすことにした。2泊3日のタンザン鉄道、アフリカの大地を感じたい人にオススメ。

タンザン鉄道まとめ

運航日

      火曜日,金曜日

所要時間

      最低48時間(ダルエス~カピリムボシ)

国境越え

      車内。ビザ取得も車内。両替も車内で出来る

必要なもの

  1. トイレットペーパー
  2. 汗ふきシート
  3. 暇つぶし道具

ジュースや食べ物は車内で飲食出来るし、物売りから購入出来る。トイペはすぐなくなるし、シャワーも汚い上、水なので風呂は我慢しないといけない。あとすごーく暇になるので、何か暇つぶし出来る道具があるといいかも。語学勉強してもいいし、自分を見つめなおすのもいいけど、飽きるはず。