El Mundo

世界89カ国に訪れた備忘録。

【UAE】 近未来都市・ドバイを歩く

▼移転しました。自動的に以下のアドレスに移動します。▼

沸騰するドバイを散策しました。

2013年6月 1DH=28円

 

ケープタウンから到着したドバイ。次の目的地はイスタンブールなのだが、トランジットで13時間ほど設定したので、ドバイをトランジット観光することにした。

 

◆下町・ディラ地区

 

空港からドバイメトロを乗り継ぎ、ディラ地区の中心、バニヤス・スクエアに降り立った。

朝6時から始発がスタートするドバイメトロ、到着した時は6時半ぐらいだったのだが、暑い。

おそらく40度ぐらいあるかも、湿気もあるけど感覚が分からないほどすでにホットだ。

 

 

近代的なドバイメトロの駅。この下町にはどこか似合わない。

特に目的もないので、何も決めず歩き出すことにした。

 

 

まだ朝が早い。店も閉まっているし、人も歩いていない。

車もタクシーのみ。ただ治安は良いので、歩いていて不安に感じることはない。唯一不安なのは暑さだけだ。

 

このディラ地区、凄く生活感があるエリアだ。ドバイのイメージ=ビルなので全体的にビルなのかと思っていたけど、こういうエリアがあるというだけでも見方が変わった。

歩いている人の顔を見たけど、純粋なドバイ人ではなくインド系や他の地域からやってきた出稼ぎ労働者や移民だった。

 

 

ある一角に日本庭園が作られていた。何故かは知らない、そしてどうしてここに作ったのか。

 

 

このエリアは電器屋さんが多い、ドバイの「秋葉原」とも言えるエリア。

店も閉まっているし、特に買うようなことはなかったけど、もし家電が欲しいならばこのエリアを覗いてみるのもアリかと考えた。

 

 

クリーク(入江)に出た。

そこにはアブラと呼ばれる渡し船が何艘も停まっていた。ドバイはクリークを挟んでディラ地区とグランドモスクなどがあるバール・ドバイ地区に分けられている。

 

 

タクシーやメトロでもディラから向かうことは出来るのだが、タクシーは橋を通らないといけないので遠回りするし、メトロも少し時間がかかる。

しかしアブラなら1DH(約28円)で3,4分で対岸に渡ることができるのだ。

 

今回は使うことはなかったのだが、地元民にも観光客にも使われている交通手段。

 

 

朝早い時間、労働者は働き始めている。

家電製品などが道路に出されて、ダウ船に詰め込まれようとしている。

これらは輸出されるものなので、ダウ船に乗ると次は異国だ。なのでその船ごとにいる労働者の顔が違うので、見ていると面白い。

 

インド系の顔をしている人なら、パキスタンに行くのかな?インドに行くのかな?と考えを巡らすことができるし、

アラブ系の顔をしている人なら、イランに行くのかな?他の中東諸国に行くのかな?と考えられる。

 

地理的に近いイランは物流の流れで最適なのだろうけども、貿易都市・ドバイの小さな一面を見ることができた。

ドバイは貿易で栄えた都市、今まで勘違いしていたことだけどオイルマネーで稼いだわけではない。

 

 

クリーク沿い、結構面白い。

ドバイの発展を支えたダウ船などローカルな雰囲気を見ることができる。

朝ならばまだ気温も抑えられているので、散歩には最適かな?と感じる。

ここから眺めるモスクなどのアラブ圏ぽい景色は好きだ。

 

 

さすがに暑い。蒸し暑い。パソコンなどが入ったデイパックを背負って歩くのはキツい。

目の前にバス停があったので避難したのだが、エアコンが壊れていた。これ以上歩きたくないので路線バスに乗ることに。

とりあえずメトロの駅まで行ってくれればいいので、来たバスの運転手に聞く。

 

 

ドバイも他国同様、手を挙げて止めないといけない。

バス車内は綺麗、しかも2両編成。エアコンがんがんに効いているし、車内モニターもあってさすが。

路線バスがしっかりしているところは、好感が持てる。運転手さんはインド系の顔をした若い人、英語がよく通じた。

 

車内は自分一人。座る席は自由なのだが、一応イスラム圏なので前には座らず真ん中より後ろにいるようにした。

前は女性専用、男性は基本的には後ろから座っていかないといけない。

 

2,3分ほどでメトロの駅に着いた。初乗りなので2DH(約56円)。地元の人が使う物価はかなり安い。

運転手さんにお礼を言い、メトロの駅へと歩いていく。

 

◆ドバイメトロ

 

世界で一番長い無人運転・ドバイメトロ。

ドバイに訪れた旅行者が必ず使うほど、観光客には馴染みのある公共交通機関だ。

ドバイメトロ、少し乗り方は厄介だけども、慣れれば簡単に使いこなせる。

 

路線はレッドラインとグリーンラインの2つのみ。日本の鉄道網に慣れている人ならば、簡単すぎるほど。

ドバイメトロに乗るには、日本で言うところの"Suica"、「ノル・カード」を買わないといけない。

 

 

旅行者が使うカードの種類としては、シルバー・カード、レッドカードと分かれている。

詳しいことは地球の歩き方などのガイドブック等を参照してほしいのだが、簡単に書くと、

 

◆レッドカード

発行手数料2DH(約56円)

乗車料金(2DH~6.5DH)

有効期限90日

入金限度額10回分

 

◆シルバーカード

発行手数料20DH(約560円)(内14DHは使用可能)

乗車料金(1.8DH~5.6DH)

有効期限5年

入金限度額500DH

 

◆備考

・レッドカードは紙、シルバーカードはプラスチック

・1日の最大料金は14DH(約392円)、つまりは14DH払えば1日乗り放題

・窓口と券売機で購入可

・メトロ以外にも路線バスなどの公共交通機関に使える(というかカードでしか払えない)

・ドバイに長期滞在、また来る人、公共交通機関を駆使する人はシルバーカードがオススメ

・ドバイメトロは金曜だけは13時から運行するので注意。イスラム教の休みの日だから。(普段は6時ぐらいから)

 

 

車内は飲食禁止だ。もしバレると100DH(約2,800円)の罰金。他にも禁止事項はあるのだが日本と違うところは「飲食禁止」ということのみ。

居眠りしちゃいけないというのもあるらしいけど、寝る人は居ないと思うので。

他は当たり前のことをしていれば問題はない。

 

 

そのおかげ?で駅構内も車内も清潔。冷房も効いているので快適。

一番端の車両はゴールドクラス、女性専用車となっているけども旅行者には縁がないはずだ。女性専用車は使う人いると思うけど。

 

 

ここ5年ぐらいの話なので、駅も近代的。

ドバイの発展を伺える。ドバイメトロはドバイ人は乗らない、彼らは車で移動するからだ。なので出稼ぎ労働者やビジネスマン、旅行者が主な乗客となる。

僕が乗った電車はインド系ばかりで、デリーメトロと錯覚するほどマサラ臭かった。

 

 

とある景色を見たかったので、ある程度先まで行き引き返すことに。

ドバイメトロはディラ周辺は地下を走るけど、それ以外の地域では地上を走るので楽しいし、無人運転で先頭はゆりかもめ状態なので、眺めも良い。

 

 

ドバイメトロの一番前に乗れば、ドバイの発展を覗ける。

片や砂漠、片や高層ビル群。まだ建設中の建物もあるけど、今まで見たことがない車窓。世界でもこの景色はここだけだろう。

 

 

ラッシュの時間帯は混むので避けたほうがいい。それ以外の時間帯も観光客が先頭を占めるので、先頭に陣取りたい人は始発か何本か電車を待つ覚悟でいくべきだろう。

 

 

世界で一番高い建物が見えてきた。

 

 

駅からの眺めも面白い。ドバイメトロは自動ドア、係員もチャージ場所しかいないので係員がいない。何かあっても自己責任。

もし事故とか災害があった場合どうするんだろうと考えてしまうところもある。

 

今夏もドバイに行くので、色々な視点で見ていきたい。

  

◆ドバイモール

 

バージュ・ハリファ/ドバイモール駅で下車。噂のドバイモールへと向かう。

ドバイモールへは駅から続くコンコースを通っていくことができる、中は冷房が付いている上動く歩道もあるので便利。

ちなみにメトロを使ってきた人は、駅からモールまで路線バスを無料で使うことができるので、活用しよう。

 

 

駅前は絶賛開発中。どこ行っても工事しているけど、かつてに比べたら勢いはなくなっているとか。

というか、昼間50度ぐらいあるところで建設作業何てやりたいとは思わない。労働者も大変だ。

エアコンが効いた屋内で少しだけ思った。

 

 

モールに行く前に、とりわけ存在感を出しているバージュ・ハリファ。

今回登ることはしなかったけども、828mの高さが目の前にあるとは信じがたい。

 

 

縦に写真を撮ってようやくおさまる。

 

 

横だと厳しい。とにかく大きいのだ。スカイツリーを見慣れていてもどこかこれは異次元。

ちなみに中に入りたい人は事前に予約していくのがベスト、当日購入だと値段が倍ぐらい違うので確認しよう。

 

 

ドバイ・ファウンテン。大きな人造湖だ。

ここは昼間は落ち着いたエリアだが、夜になるとラスベガス以上の噴水ショーが行われる。今度行く時は夜に来てみたいと感じた。

 

 

ドバイモールへと戻る。

 

 

まだ10時を過ぎていないので店は開いていない。

モール内にあるソファでうとうとしていたら警備員に起こされた。「寝るな」と言われたのだが、メトロ内でも居眠り禁止みたいなのあったから、そういうの厳しいのかな?と考えたり。

 

 

フードコートは普通、しかしキッザニアやアイスリンクまでも併設しているドバイモール。さすがです。

 

 

ベントレーもプレゼントしちゃうぐらい。

ドバイモールへ来た目的、それはこれだ。

 

 

紀伊国屋に来るため。日本から何冊か小説を持ってきたのだが、全て読みつくしてしまった。これからの長旅を乗り越えるために、何冊か文庫本を買っておきたい。

店内は日本、店員さんに日本人もいる。マンガなども置いてあるけど、気持ち英語の本も多いように思った。

在住日本人限らず、ドバイ人やお金持ちも対象としているのだろう。本屋あまり多くないから需要高そうだけど。

 

 

本は倍したけど購入し、ドバイモールを散策。

とにかく広いのである程度目星をつけておかないといけない。

 

 

ドバイモールに来たら見ておきたい景色。

 

 

魚。

 

 

モール内にスークもある。ブランド店だらけなので、香辛料や地元臭はしないのだが涼しみながら雰囲気は一応味わえる。

 

 

そしてスケートリンク。色んな人が滑っていた。子どもが多い印象。

ただスケートよりも気になったのはこの広告。

 

 

どでかくKIAとサムスンの広告。

思わずムムっとなってしまった。子どもが多いということは、その親も多い。ならば家族向けに出しているということになる。

対象を彼らにしているのかは分からないけど、韓国企業が浸食しているのは現実のようだ。

 

建設業には疎いのでゼネコンのことは分からないけど、トゥサンの名前はよく見かける。貿易関連においても仁川を持つ韓国は強い。

ドバイの交通、まだ日本車がシェアを圧倒的に持つし、タクシーもカローラだ。ただもしかしたら数年後、KIAやヒュンダイがシェアを持っているのかもしれない。

ドバイの中流階層に向けた戦略、KIAやヒュンダイは上手い。

 

 

賑やかなスケートの裏で、僕は少し不安な気持ちになっていた。

 

◆マックアラビア

 

イスラム圏に来たらマクドナルドはマストだ。

アラビア語で書かれているのも良い、「マークダァーナールダズ」と発音になる(多分)。

 

 

これを食べないと話にならない。「マックアラビア」だ。

セットで18DH(約504円)。味はカレー味?ぽいチキンが入ったツイスターみたいなの。マックマハラジャと近いものがあるけど、結構美味しい。

ちなみに店員さんはおそらくドバイ人ではない、アラビア語よりも英語が通じるドバイマック。

 

 

メトロの駅へ戻る途中、こんな道があった。どこまでお金を使うのか、と気になってしまうほど豪華。

 

 

空港まではドバイモール駅からレッドラインで一本。トルコへ向かうべく空港へと引き返した。

 

 

◆ドバイ情報

・交通カード「ノル・カード」

レッドカード

発行手数料2DH(約56円)

乗車料金(2DH~6.5DH)

有効期限90日

入金限度額10回分

 

▼シルバーカード

発行手数料20DH(約560円)(内14DHは使用可能)

乗車料金(1.8DH~5.6DH)

有効期限5年

入金限度額500DH

 

▼備考

・レッドカードは紙、シルバーカードはプラスチック

・1日の最大料金は14DH(約392円)、つまりは14DH払えば1日乗り放題

・窓口と券売機で購入可

・メトロ以外にも路線バスなどの公共交通機関に使える(というかカードでしか払えない)

・ドバイに長期滞在、また来る人、公共交通機関を駆使する人はシルバーカードがオススメ

・ドバイメトロは金曜だけは13時から運行するので注意。イスラム教の休みの日だから。(普段は6時ぐらいから)