El Mundo

世界89カ国に訪れた備忘録。

【カタール】 ドーハの下町で考えた「カタール問題」

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ドーハの下町を散策しました。

 2014年8月21日 1QR=約28円

 

ドーハに住む優しい人に手助けされて到着したアル・ガニムバスステーション。

ここはドーハのダウンタウンに位置する。朝なので暑くなる前に散策することにした。

 

◆ドーハの下町スーク・ワキーフ

 

アル・ガニム・バスステーションに到着。

暑くなる前にスーク・ワキーフを散策することにした。「暑くなる前に」と言ってもすでに気温は30度超えてるけど。

 

 

交差点に出ると遠くにはドーハの高層ビル群が。この時点でかなりわくわくしている自分。期待がかなり高まっている。

 

 

伝統服を着た人が歩いている。

 

 

その人が歩いていった方向に目をやると、白に統一された建物が並んでいた。

思わぬ景色に嬉しさが半端ない。

 

 

スーク・ワキーフ。ドーハの商売エリア。整備されたエリアにお店が何百軒も入っている。朝だから営業していなかった。

伝統服を着た人が歩いているけど、カタール人か定かではない。そして工事現場の服を着たインド系の人も。

 

 

スーク・ワキーフはアラブ地域のスークを味わうことができるエリア。だけど、生活感が全くないのはここ最近に建てられたからだろうか。

カタールは15年ほど前まで日本のODAの援助を受けていたほど、発展していなかった国。

ドーハがここまで成長し、建物が乱立した始めたのもつい最近のことだ。なので「退屈」といわれる要素には、全てが人工的な景色だからかもしれない。

 

 

ドーハにいると純粋なカタール人に出会うことは少ない。

会える場所は新市街かこのスーク・ワキーフに一部店。それか空港の審査。

殆どが公務員となっているので、旅行者がカタール人と関わる機会は少ない。

バスの運転手、商店のおやじ、飯屋の店員などは外国からの労働者が殆どだ。湾岸諸国に通じて言えることだけど、インド系と接することがホントに多い。

 

 

なのでアラビア語よりも英語が通じる。カタールアラビア語を使ったのは、入国審査と出国審査の2回のみ。それ以外の会話は英語だ。

ドーハに住むカタール人は英語教育を受けているので喋ることができる、なので困らない。

カタールの人口の大部分は非カタール人で占められている、細かな労働、力仕事などは移民の人が支えている。カタールの経済成長に大きな役割を担っているのは彼らだ。

 

 

冷房が効いたオフィスの中で好き勝手に働くカタール人、

酷暑の中生活のために働くインド系人々、

家族を養うため奴隷のように扱われる東南アジア人のメイド。

 

これがカタールの実情だ。これは他の湾岸諸国でも言えることかもしれない。

中には労働者に手厚くもてなすカタール人もいる、これから大事になってくるのは天然資源が無くなった時だ。

その時国を支えていくのは、カタール人だろう。しかし、力仕事などの"汚れ"役を他の人に与えている状況、カタール人はますます働くことを知らなくなる。

 

今は大丈夫かもしれない、しかし孫やひ孫世代になって危機に直面した時、どのような方針を取っていくのか。無くなると日本も困ってしまうけど。

 

 

カタールのことは、まだまだ理解するには時間が必要だ。僕がこう書いた問題も内情はもしかしたら違う部分があるかもしれない。なので全てを鵜呑みにせず、自分の目などで確認してほしい。

僕があーだこーだ言っても、ただの「一人の外国人意見」にしか過ぎない。

 

 

ドーハ訪問後に考えたカタール問題、歩いている時は頭に浮かびつつも暑さとの戦いに苦しんでいたので、それどころではなかった。

ドライヤーの温風に当たっているような暑さ、朝からこれなので昼間はもっとキツイはずだ。

 

 

グランドモスク。他のイスラム諸国のモスクとは違い、生活感がないのとどこか殺風景。

 

 

馬。暑そう。多分観光用として置かれているのだろう。

 

下町観光を終えたので、次は新市街へと向かっていく。