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El Mundo

世界88カ国に訪れた備忘録。

【カタール】 ドーハは本当に「世界一退屈な街」なのか

Qatar 世界の街情報

「世界一退屈な街」と言われるドーハの街を歩いてみました。

2014年8月21日 1QR=約28円

 

旅行者の間で言われる「ドーハは退屈な場所」。

退屈と言っても、ドーハを訪れる理由で変わってくる。

観光を楽しみたいのか、アラブの雰囲気に触れたいのか、ナイトライフを楽しみたいのか。

果たしてドーハは本当に退屈なのか。実際に歩いてみる。

 

◆コルニーシュ

 

スークワキーフを散策した後、コルニーシュ(海岸)へ出る。

ダウ船の向こうには高層ビルが乱立する新市街、パナマシティみたいな景色だ。

そして海がそこまで汚くなかった。それは"とある理由"があるからだろう。

 

 

カタール1920年頃、天然真珠採取を経済の柱としていた。そのため真珠を捕るには水が綺麗でないといけない。

そのため海が美しく見えるのだ。

しかしながら、第一次世界大戦世界恐慌によって欧米の富裕層は湾岸諸国から真珠を買わなくなった。

そしてカタールの真珠産業を脅かす存在が現れた、それが「ミキモト・パール」だ。

 

 

日本製の養殖真珠が欧米諸国へ入ってきたことで、湾岸諸国の天然真珠の価格が下落。

それにより経済基盤は崩れてただの「砂漠地」となってしまった。

その後石油などの資源が発見されるが、長らくの間欧米諸国に権力を握られていたので、石油ショックまでは貧しい国々が多かった。

 

 

ドーハが発展したのもつい最近のこと。

それまではただの辺境の地であった。なのでドーハ人、カタール人が富を得るようになったのもここ10年の出来ごとだ。

歴史も特にない上、建物も近代的に新しく建て、乱立しているので「退屈」と言われる要素になっている。

ドバイに比べてアクティビティも少ないし、観光インフラも整っていないので、旅行者を惹きつける要素が少ないのも要因だ。

 

 

まだまだ観光インフラが整っていないドーハ。

路線バスも30分に1本と少なく、タクシーも台数がない。これからW杯に向けてどんどん整備していくだろう。まずは現地に住む人の生活が優先ではあるけど、少しカタールが目指す方向がドバイと同じで不安になる部分はある。

 

◆新市街へ

 

再びアル・ガニムバスステーションへ戻る。

ここから新市街までは76番のバスで1本。目指すはドーハ一大きいショッピングセンター「シティセンター」だ。

 

 

バスは二階建て、本数は30分に1本とかなり少ない。ドーハの町は大きくはないけど、路線バスの本数が滅茶苦茶少ないので周るのには意外と時間がかかる。

 

 

タクシーも少ないし、客もあまりいない。バスの本数が少ないので、バスターミナルに来て「乗合タクシー」化とする。

バスの倍額はするけど、アル・ガニムからシティセンター(新市街)までは5レアル(約140円)なので、時間を有効的に使いたい人にはオススメだ。

タクシーの運転手も移民なので、アラビア語ではなく英語で値段や場所を連呼しているので分かりやすい。インドに来た気分。

 

 

2階の"特等席"に場所を確保する。本来前のほうは女性が座る席なのだが、2階なので関係ない。

景色を見ながらバスはコルニーシュ沿いを走るのだが、建設中の巨大なモノが見えてきた。

幕を見ると「カタール国立博物館」と書いてある。国営の博物館になるようだ、これを建てたことで人が来るとは思わないけど、ガイドブックには確実に掲載されるだろうから、興味を持ってくる人もいるかもしれない。

 

 

こちらドーハのイスラム芸術博物館。イスラム教を学ぶ場でもあり、モスクでもある場所。行かなかったけど、特徴的な建物で興味は沸く。

 

 

ドーハの道路。整備されている。

車を見ているとSUVも多いけど、セダンが多い。砂漠がちの土地なのでランクルなどが主流かと考えていたけど、そうではないみたいだ。

ドーハでは日本車が人気、トヨタのシェアが圧倒的だ。カローラやカムリがメイン所。日産ではティーダが多かった。KIAやヒュンダイVWメルセデスなどの各メーカーの車も走ってはいるけど、日本車には勝てない。

 

 

日本人として誇らしい。交通マナーは思っていたほど悪くなかった。海外からの駐在員が多いからか車がそれほど多くないからか。

中には暴走気味に走る車もあるけど、路線バスも安全運転だったので少し拍子抜け。悪くないことはいいことだ。

 

 

ビル群が見えてきた。新市街へ入っていく。

 

◆シティセンター

 

終点シティセンターの手前で降りる。新市街を少し散策。とにかく暑いのだが、こればっかりは致しかねないことだ。

 

 

ドーハの横断標識。伝統服を着た人のマーク。面白い。

 

 

ビル群が好きな僕からしたら楽しい場所だ。

「退屈」と言われるドーハだけど、都会が好きな人、都市地理学に興味がある人、建築物に興味がある人が行くと面白いだろう。

刺激を求めるバックパッカーには不向きな場所なのかもしれない。

 

 

オフィスビルが殆どだ。住宅に使われるようなビルは見ていて少ない。

銀行が多いのはもちろんのこと、場所がら石油関係やプラント系の企業が多かった。

 

◆ショッピングモール

 

カタールで一番大きいと言われているショッピングセンター「シティセンター」。

ドーハでは"シティセンター"が「中心地」と「ショッピングセンター」という2つの意味があるので、行く際は注意&確認するべきだ。

 

 

スケートリンクがあるショッピングモール。暑いカタールにおいて珍しいものだ。

ドバイにもあるけど氷や雪とは無縁のエリアだから置きたくなるのだろう。

 

 

ドーハを歩いていて感じることは、公衆トイレが多いこと。

海外に行くとトイレが有料であったり、なかったりして不便に感じる人が多いかもしれないが、ドーハでは問題はない。

有料のところもあるけど、ショッピングセンターには必ずトイレがあるので困ることはないはずだ。

お祈り場もあるのはムスリムの国故だろう。

 

 

カルフールが入っているのでいってみることに。湾岸諸国ではかなり展開している巨大スーパー、屋外市場があまりないので有難い存在だ。

 

 

11時ぐらい、客はそれなりに来ている。顔ぶれを見ると現地の駐在妻や伝統服を着たドーハ人もいるけど、それより多いのは移民系の人だ。

惣菜コーナーには労働者と思われる人たちが、店員に思い思いの注文をしていた。

このスーパーでもよく分かる縮図がある、清掃をしているのは南インド系の人々、お客を相手するレジ打ちや店員はフィリピン系の人が多い。

なのでスーパーの公用語は「英語」だ。注文も英語で聞かれるし、会話も全て英語。ここがアラビア語の世界にいるとは感じさせない場所である。

 

 

アラビア語のコーラ。海外に出るといつも炭酸を飲んでしまう。日本では殆ど飲むことがないのに。それだけ体が欲しているのだろう。

 

 

カタールのスーパーでよく見かける飲み物。ポカリスエットだ。

暑い地域、脱水症状にならないために必要だろう。缶に限らずペットボトルもある。値段は確認し忘れたけど、120円ぐらいはするのではないだろうか。

 

カタールは日用品の物価はとても安い。

ここでカルフールで調べた一部商品の値段を紹介する。

 

カップヌードル:2~3QR(約56~84円)

パスタ(500g):3.5~5QR(約98円~140円)

水(500ml):0.75~1QR(約21~28円)

オレンジジュース(200ml):1.25QR(約35円)

オレンジジュース(1l):4.5QR(約126円)

マンゴー(1kg):13~20QR(約364~560円)※エジプト、ケニア産が多い

スイカ(1kg):2.5QR(約70円)※ヨルダン産

バナナ(1kg):5.5QR(約154円)※フィリピン産

オレンジ(1ダース):12.75QR(約357円)※南アフリカ

トマト(1kg):22.75QR(約637円)※オランダ産

サーロイン(1kg):86.25QR(約2,415円)※アルゼンチン産

サーロイン(1kg):96QR(約2,688円)※オーストラリア産

鶏モモ(450g):21QR(約588円)

エビ(1kg):54.5QR(約1,526円)※インドネシア

サモサ:1.5QR(42円)

 

こう見ると差が激しい。もちろん殆どが輸入品なので関税がかかってはいるけど、鶏やマトンなどの肉類は抑えられている。

野菜もトマトなど料理でよく使われるものは安い、オレンジジュースもかなり安いので中東諸国ではお世話になるだろう。

その国の物価はスーパーに行けば分かる、そしてトレンドなども。世界ビックマック指数というデータがあるが信用できない、あくまでも「参考」程度だ。

僕はその国に訪れたらスーパーに行き、ある程度の物価や雰囲気を把握するようにしている。相場を知っていることで、騙されたりしないし、余裕もできるので落ちつける。

 

 

2015年カタールハンドボールの世界大会が行われるようだ。日本では全く報道されたないこと。

 

◆空港へ

 

ゆっくりしている暇はない。空港へ戻る時だ。バスの本数が少ないので余裕を持たないといけない。

シティセンターの出口の目の前から、アル・ガニムへ行くバスが出ている。

ドーハ市内を巡る「シティツアー・ドーハ」や新市街エリアを無料巡回するバスも走っているけど、シティツアーはあまり利用価値はないだろう。

 

 

再び76番のバスに乗車し、アル・ガニムへ。始発なので冷房が効いた車内で出発を待てるのが嬉しい。

アル・ガニムまでは渋滞がなければ30分弱。バスターミナル内で再び乗り継ぎ、路線図で空港方面へ行く番号を確認する。

すると129番のバスが止まっているので、空港に行くことを確認して乗りこむ。旧空港と新空港があるのだが、現在使われているのは新空港のみ。「ニューエアポートで通じる」。

ここから空港までは30分弱程だ。空港のバス停に着くので、降りたらすぐターミナルに入れる。

 

 

バスは終点ではないので、すぐ出てしまう。

 

◆路線バス(karwa)まとめ

【主要路線】

アル・ガニム~シティセンター:76番(30分に1本)

空港~アル・ガニム:129番&7??番(30分~1時間に1本)

※後は知らないので、現地の路線図で確認するといい。

 

【料金】

2~3QR(約56~84円)※カードがない場合は10QR(約280円)

⇒乗車する時は上の「スマートカード」を買う必要がある

⇒販売場所はアル・ガニムバステーションのみ

⇒10QR用と20QR用があり、20QR用は24時間バス乗り放題。

 

【タクシー】

初乗り忘れた。旧空港からアル・ガニムまでは10QR。新空港から出ているタクシーは高い。

メーターを使うので安心。渋滞中も加算するので気をつけよう。

アル・ガニムからは乗合タクシーも出ている、シティセンターまでは5QR。早く移動したい人はこちらのほうがいい。