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【アメリカ】 サンフランシスコ:お馴染みのケーブルカーに乗車する

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SFでお馴染みのケーブルカーに乗車しました。

1USD=約120円

 

◆はじめに

 

「サンフランシスコといえば?」と聞かれて、多くの人がイメージするであろうケーブルカー。坂の町SFでは欠かせない移動手段だ。

このケーブルカー、地元民はあまり使うことはない。それは値段の高さだ。片道6USD。バスが2USD以下と考えると、かなり高い。

なので、乗車しているのは殆どが観光客。ローカルな気分を味わうならメトロや路線バスを使うのがいいだろう。とはいえ、一度は気になる存在。実際に乗車してみることにした。

 

◆SFのケーブルカー

 

SFに訪れる前は、いくつか路線があるものだと考えていた。

しかし、街中の至るところにケーブルカーがあるわけではなく、現在は3路線のみ運行している。

以下路線図↓。

https://www.sfmta.com/maps/muni-system-map

1回6USDとお高め。しかしMuniが発行している3日券や7日券ならメトロや路線バス共に何度でも乗車可能。数日滞在する人、何度も公共交通機関を使う予定がある人は3日券とか買うといいだろう。

 

 

SFのケーブルカー。とても観光客に人気だ。なので途中停留所からは中々座れない。始発でも結構待たされる。ディズニーのアトラクション並みの行列だ。おまけに運行間隔が15~20分なので、時間に余裕を持つようにしてもらいたい。

 

 

途中駅から乗車する場合は、ケーブルカーの停留所で待てばよい。なおケーブルカーは道路の真ん中を走る。そのため乗降する際は車に注意しよう。基本的にSFのドライバーはマナーがいい。だけど警戒は必要である。また、ケーブルカーが満員の場合、停留所で待っていても通過する場合があるので、そういう時は諦めてもらいたい。

 

 

立ち乗り。SFらしい姿だ。動画撮りながら乗ってる人もいるけど、滑って落とさないようにしてもらいたい。

 

 

夕方の港町。パウエル&マーケット路線は大人気。

 

 

ターンテーブルも間近で見ることが可能。今なお「アナログ」。こういう人の力がケーブルカーの運行を支えている。機械では真似できないことだろう。

 

 

ケーブルカー、混雑していることが多い。地味にぶらり途中下車の旅が不向きなケーブルカー。乗る際は起点から終点まで乗り通して、途中気になるところは路線バスなどで降りて行くといいかもしれない。

次は実際に乗車した記録を載せる。

 

◆乗車体験

 

サンフランシスコに3日滞在して乗車したのは1回のみ。いつも込んでいたので、乗る気にならなかった。

今回使ったのは「California Line」。SFのフェリーターミナルからカリフォルニアストリートをずっと直線していく。終点はVan Ness Avenueとの交差点。この路線にはターンテーブルはない。

 

 

夕方、日が暮れた時。ケーブルカーへと乗り込んだ。お客は観光客数名。観光名所を通ることはないので穴場路線かも。宿の近くまで乗車する。

 

 

「グリップマン」と呼ばれるケーブルカーの運転手。車掌さんと二人体制。運転手というと低い仕事とみる人もいるだろうが、SFの場合は違う。熟練した技術が必要なので、誰でも簡単に就ける仕事ではない。この方もベテランの様子だ。

 

 

ケーブルカーからの眺め。なんだか楽しい。外から風も入ってくるので心地良い。

これに何度も乗ってしまうのは分かる気がする。気持ちとしては遊園地のアトラクションに乗車する感覚だ。

 

 

宿に帰るため途中下車。夜のため写真をそんなに撮っていなかった。

とても楽しい経験だった。

 

◆ケーブルカー博物館

 

サンフランシスコ市内にはケーブルカー博物館がある。入場料は無料。場所はチャイナタウンの西だ。

 

以下地図:

 

 

"HYDE"や"MASON"と書かれているのは路線の名前。そう、この博物館では実際にケーブルカーを動かしているワイヤーを管理しているのだ。なのでここがケーブルカーの原動力なのである。すごい。

 

 

一般の人は立ち入らないエリア。現場です。

 

 

ケーブルカーを動かすグリップの説明。

 

 

ここに何かがあったらケーブルカーはStopしてしまう。というか坂にいる車両は重力で坂の下まで落ちちゃうのか。

 

 

たぶん初代ケーブルカー。味がある。

 

 

昔はいくつかラインがあったみたいだ。東京の路面電車みたいに段々と消えていく傾向である。けどSFの観光資源になるので今の路線は絶対に無くならないはずだ。

 

 

グッズショップも中にはある。ここでお土産を購入していくのもありだろう。

入場無料のケーブルカー博物館。興味ある人、時間に余裕がある人は立ち寄ってみてはいかがだろうか。

 

◆おわりに

 

サンフランシスコのケーブルカーを紹介した。

SFの象徴とも言えるケーブルカーは現在は主に観光用として運行している。もちろん地元の人が使うこともあるが、殆どは観光客なのが現状である。

とはいえ、一度乗ることをオススメする。ディズニーなどのアトラクションに乗っている感覚だ。非常に楽しい。春や秋なら心地良い風が気持ちいいだろう。

 

値段は1回6USDと高い。しかしSFの交通を管理する"Muni"では1日券や3日券も用意してあるので利用するといいだろう。この1日券とかは他の移動手段(メトロや路線バス等)にも使用可能なので、用途は高い。

 

基本は混雑していると考えよう。途中から乗車できたらラッキーぐらいの感覚で。