El Mundo

世界89カ国に訪れた備忘録。

世界88ヶ国を訪れて感じた、女子の一人旅にはバルト三国を全力でオススメする10の理由。

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僕は2016年の2月3日~15日にかけてフィンランドヘルシンキバルト三国を周遊していた。その時、バルト三国の国々で感じたのが「非常に旅がしやすい」ということであった。そして、「あ、女の子にはいいかも」と常々思っていた。今回は女の子の一人旅にバルト三国をオススメする理由を10紹介する。女の子だけではなく、男の子にも読んでいただきたい。

2016年5月 1ユーロ=約130円

1.治安が良い

バルト三国を旅していて思ったのが「治安が良い」ということだった。多分ヨーロッパの中でも上位に入るほど安全だ。夜に子どもが一人で街中を歩いていることもあるぐらい。勿論、海外なので最低限の警戒(スリや置き引き)は必要だけれども、そこまで怯えなくても結構だ。夜に旧市街を散策したい、夜景を見たい、ご飯を食べに行きたい、全然可能である。

 

また、テロの心配がないということも知っておきたい。イスラム教徒が少ない国だし、ISに出している人もいなく、狙われる可能性が低い。ISの視点から考えても、世界への影響力が小さいバルト三国を攻撃したところで、あまりメリットがないのだ。その点から、他の西欧やアメリカに行くよりかは危険度も低いと想像する。

2.英語が通じる

僕がバルト三国を訪れて、治安並みに驚いたことが「英語が通じる」ということだ。リトアニアラトビアエストニア。都市部しか訪れていないけど、若い人はほぼ100%通じた。そして観光地の人は100%通じるし、ビックリしたのが地方都市のバスターミナルのおばちゃんにも英語が通じたということである。勿論、スーパーや市場のおばちゃんには通じないことも多い。英語よりロシア語のほうが通じることも。だけど、数字ぐらいなら理解してくれることもあるし、それはそれで「言葉が通じない」旅の醍醐味であろう。簡単な現地語は知っておいてほしい。だけど英語は通じると思ってもらって問題はない。

3.物価が安い

バルト三国、想像以上に物価が安い。多分ヨーロッパ最安レベルではないだろうか。まず宿のドミトリーが5-7ユーロぐらい。しかも清潔な宿でだ。個室ぐらいなら10ユーロぐらいから。ホテルになると少し値が張るだろうけども、それでも2,000-3,000円あれば足りるのではないだろうか。

 

宿も安ければ、ご飯も安い。どの国もレストランやパブでランチをしても5ユーロあればお釣りがくる。市場でご飯を食べようものなら3ユーロ(約390円)あればお腹いっぱいに。あと嬉しいことに、バルト三国(特にラトビア)では量り売りの店が多い。これは自分でお皿にご飯を取る、もしくはお店の人に好きなだけ取ってもらい、その重さで会計するのだ。なので自分のお腹事情にあった分だけ食べることができる。ちゃんとしたレストランでディナーをしてもメインが5-6ユーロぐらい。1人ならお酒頼んでも10ユーロ(約1,300円)あれば多分足りると思う。

 

物価はリトアニアラトビアエストニアという順に上がっていくけど、大きな差はない。一週間、ホステルに泊まり、地元の人が行くような食堂でご飯を食べれば、多分100ユーロで抑えられる。

4.ご飯が美味しい

 

バルト三国では食べたご飯に外れがなかったほど、ご飯が美味しかった。僕自身が基本的に何でも美味しいと感じる舌なのだけれど、それを差しぬいてもはずれはなかった。というのも、使ってる食材が限られており、ジャガイモやトマト、たまねぎ、肉などだ。なので外れることがない。レストランや市場、スーパーの惣菜など、どれも美味しかった。日本人好みなのかもしれない。

5.無料WIFIが多い

バルト三国WIFIが多い。宿には必ずあるし、カフェにも絶対。移動中のバスやショッピングモールにも無料WIFIはある。なのでネット環境には困らない。もし日本と連絡を取らないといけない人も、自由に連絡を取ることができるので、安心してもらいたい。特にエストニアはネット環境が整っている。

6.観光/交通インフラが整っている

バルト三国、観光や交通インフラが整っているように思えた。大都市を結ぶルート、例えばタリン~リガのような路線には数社高速バスが出ており、都市部なら4時間半あれば移動できてしまう。そして値段もネットで購入すれば15ユーロ以下なので、とても安い。バスターミナルには必ず観光インフォメーションもあるので、地図をすぐに手に入れることが可能だ。そしてバスターミナルにはロッカーや荷物置き場もあり、荷物を預けることも可能である。街中にはスーパーやキオスクと呼ばれる売店も多いので、飲み物などもすぐ買うことができる。

 

また駅やバスターミナル、ショッピングモール、たまに街中にはトイレはあるので、街を歩いていてトイレに困ることはない。有料トイレも1回0.2ユーロほど、清潔にされている。公共交通機関も発達しており、リガとタリンにはトラムが走っている。ビリニュスはバス移動となるけど、街が小さいのでバスを使うことはあまりない。公共交通機関も日本みたいに「次の停留所~」と車内アナウンスがあったり、前に電光表示が出ていたりする。なので乗り過ごすという心配も要らないはずだ。意外と日本みたいに案内がある都市は少なかったりする。こういう部分は小さいことだけれど、嬉しいことでもある。

7.町が小さいので回りやすい

 

バルト三国、国が小さければ街も小さい。ビリニュス、リガ、タリンという各都市も小さい。旧市街だけなら歩いて見て回ることができるし、駅やバスターミナルも旧市街から近い。かつ空港も街から近い。各都市の空港からバスターミナル、旧市街まではバスでどれも30分以内で到着する。値段も1~2ユーロほど安い。空港自体が小さいので迷うこともない。バス停までの案内表示もされている。

 

旧市街を歩くだけなら1日あれば事が足りてしまう。他の目的、例えば博物館や美術館、アートギャラリーなどを巡るとなると少しは時間が必要になるけど、単純に散策する観光なら2泊あればお腹いっぱいになるはずだ。そのためバルト三国は一週間あれば見て回れるほど。時間がない人、お金がない人、一人旅最初の人にはもってこいの場所と言える。

8.アジア人に変な感情がない

 

バルト三国、アジア人が少ない。いわゆる「移民」の方々なのだが、いたとしても極少数の中国人のみ。ちょっと街中でジロっと見られることはあっても、差別されることはない。かなり平等な世界だ。旧ソ連ということや、人に興味がないという事もあるのだろうけど、差別や誹謗中傷がないというのは旅がしやすいし、印象もよい。中南米や東アフリカだと「チーノ」や「チンチャンチョン」と言われることがあったけど、バルト三国では一度もなかった。上に書いたように、平等に扱ってくれるのが非常に嬉しい。なので嫌な思いをせずに旅をすることができる。

9.食事に困らない

 

バルト三国では食事に困ることはないはずだ。街を歩けばどこかしらにはスーパーがあるし、ファストフード店がある。マクドナルドよりもHesburgerというフィンランド資本のファストフード店が多い。ファストフードも5ユーロあればセットを食べられるので、まあまあお得と言える。最悪の逃げ口と言えるだろう。ケバブ店もあるので、軽食に困ることはない。特にリガはケバブの店が多かった。駅前に数店並んでいる。

 

スーパーでは惣菜を買うことができるし、市場に行けば食堂もある。ランチタイムには各レストランやパブがセットランチを出すので、安い。ちょっと土日が困るかもしれないけど、旧市街の観光客相手にした店は空いているし、カフェも朝から晩まで営業している。こういうどこにでも食事を提供してくれる環境があるというのは、非常にありがたいことだ。

10.程よい異国感

 

治安もよく、物価も安く、英語も通じる。だけどここはヨーロッパであり異国を感じられるのだ。旧市街を歩けば日本にはない景色で、あなたは驚くだろうし、旧市街の外に出たら無機質な旧ソ連ぽい雰囲気を感じることもできる。雑貨も可愛らしく、適度にお土産屋さんもある。ここまでコンパクトかつ異国感な場所は世界にもそこまでない。

まとめ

僕がバルト三国をオススメする理由を書いていった。ここまで整った場所は世界でもあまりないだろう。飛行機もヘルシンキ経由やモスクワ経由、イスタンブール経由、中東経由など安い航空券も多い。一週間あれば行ける場所だ。お金と時間に余裕があるならヘルシンキをセットにしてもいいかもしれない。もしヨーロッパ行きたいけど、テロが怖かったり、お金が・・・という人、バルト三国にどうぞ。多分バルト三国と聞いてイメージできる人は、そんなに多くはないはず。だからこそ、来てビックリするのだ。