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El Mundo

世界88カ国に訪れた備忘録。

【ナイジェリア】アフリカ最大級の都市「ラゴス」の街を歩く。

Nigeria 世界の街情報
ラゴスの街を散策しました。

2016年2月 1ナイラ(N)=約0.56円

 
◆はじめに
 
 
アフリカ最大級の都市「ラゴス」面積は約1,000km²ほどであるが、人口は約1,300万人と東京よりも多い。
ナイジェリア自体が1億7,000万人いる国なのだが、現在は大都市に人口が集中しており、ラゴスも日に日に増え続けていくようだ。
 
ラゴス、訪れる前に聞いているイメージだと「アフリカ三大凶悪都市」や「治安が悪い」「何もない」というマイナスな部分だらけであった。
そのイメージについては間違いではないと思うし、否めないところではある。しかし実際訪れて見ると、意外と面白い街であると同時に、治安も悪い印象を受けなかった。
 
今回はラゴスの街を歩いた時の記録を記す。
なお写真はいつもよりも少な目だ。というのも、治安にビビッていたということもあるが、カメラを向けると嫌がる人、または警察などに向けるとトラブルの元になるので、最低限しか撮影していない。
写真少な目、文章多めで書いていこうと思う。
 
◆ヴィクトリア島

 

ラゴスのエリアだが大きく分けると3つに分類できる。1つが大きな「メインランド」(空港とかある場所)、2つ目が「ラゴス島」、3つ目が「ヴィクトリア島」だ。
メインランドは主に生活の起点であり住宅街が密集している、ラゴス島は商業の中心、マーケットやバスターミナルがあり昼間は活気がある。そしてヴィクトリア島は経済の中心。ビルや大使館などが立ち並び、スーツを着たサラリーマンやハイクラスな車を見かけることができる。
 
 
まずはヴィクトリア島を歩いてみた。
ヴィクトリア島へはミニバスやバイタク、三輪タクシーなどでアクセスが可能だ。僕は初めて訪れた場所ということもあり、ラゴス島のTBSバスターミナルからヴィクトリア島~Lekki(レッキ、高級住宅街)まで散策した。
 
 
ラゴス島とヴィクトリア島は橋で繋がっており、歩いて渡る人はそこまで多くはない。朝ということもあり交通渋滞が。運転マナーも悪いので割り込みなども多い。
一応警察官に「治安大丈夫?」みたいな質問をしたところ「大丈夫だ」という返事があったので、少し気を付けながら歩き進めていった。
 
 
ヴィクトリア島には何があるというわけではない。経済の中心なのでオフィス街、というかポツポツビルがあるぐらい。
新宿やニューヨークのようにまとまって高層ビル群があるわけではないので、期待しないでほしい。
ビルも真新しいのから、古いのまでそれぞれ。周辺は大使館などもある。
 

 
このヴィクトリア島にはラゴス島やメインランドであった「屋台」があまりない。売店も少ない。
なので「喉乾いたな・・・」と思っても、すぐに飲み物を買えないし、「お腹空いたな・・・」と思ってもご飯を食べられない。
一応欧米資本の店や現地資本の店はあるが、どこも屋台に比べると高い。お金に余裕がない人は水などを持参しよう。ラゴスは毎日暑いので、水は必需品だ。
 
 
都会好きな僕、しかしこの整然とした都会は嫌いだ。なのでヴィクトリア島には僕を刺激するものはなかった。
「あ、いいな」と思ってもそれはコンチネンタルホテル。見るからにハイクラスな建物で一番綺麗だった。
 
 
1時間ほど散策、ショッピングモールに行こうと思ったけど地味に遠かったので、パスをした。
そのまま橋を渡り、ラゴス島の「Lekki」という地区へ。YMCAや高級住宅街のエリアとなる。
ただ住宅街を歩くのはそれほど好きではないので、橋の下から出ているミニバスで「CMS」へ行くことにした。ミニバスは100ナイラ(約56円)。
 
ラゴス

 

恐らくラゴスに滞在していてミニバスやBRTの行先を聞いたり、見ていたりすると「CMS」という単語が出てくることに気付くだろう。
これを知っておくと便利、というのも「CMS」というのは「Church Missionary
 Society」の略でラゴス島の中心エリアのことを指す。なのでとりあえずCMS行きに乗れば中心地まで行けてしまうのだ。
 
CMSの位置。


ちなみにTBSは「Tafawa Balewa Square」の略、国立博物館の近く。「Idumota」はラゴス最大のマーケット「Idumota Market」のこと。公共交通機関を使う時の参考にしてほしい。
ラゴス島まで行く」と言っても、「ラゴス島のどこ?」と返されてしまうので、少しは地名を覚えておくと便利なはずだ。
 
 
ラゴス島をCMSより歩き始める。BRTのバス停から、またはBroad Stを歩いていれば見えるのだが、カテドラルがある。そしてその周辺にはビルが密集。
どこか古めかしい感じ、ケニアのナイロビを思い出した。街はミニバスや乗用車、三輪タクシーで溢れ、人も多い。その辺でダンスしている人もいてアフリカらしさを感じた。
「ここが西アフリカ最大の都市か・・・」と感心しながら歩き進める。カメラを出したいけど、その意欲を我慢し、自分の目に記憶していく。
 
 
Broad Stを北上していき、ティンブースクエア(Tinbu Square)のところに出る。このまま真っすぐ行こうかと思ったけど、方向転換して「Ali St」へと入る。
ここは未舗装で道の両端には家電や電器器具の小物などを売る店がたくさん。ラゴス秋葉原というわけだ。
カメラが出しにくい雰囲気だったので、写真を撮るようなことはなかったが、ラゴスの一コマを見ることができた。
 
▼Tinbu Squareの位置。

 
 
このラゴス島、ナイロビとデリーとカイロを足して3で割ったかのような雰囲気だ。
ナイロビの都会とブラックアフリカ、デリーとカイロのマーケット周辺のゴミゴミ感とどこかで喧嘩している光景。
結構刺激されたのだが、何かが足りない。その何かが言葉で表せられないのだが、「あともう一つ」と僕は思ってしまった。
 
 
とはいえ、見慣れたような景色で、どこか違うラゴスのマーケットたち。
写真を撮ることは殆どなかったのだが、同じような店がずらーっと並んでいる。店の数だと1万ぐらいあるんじゃないの?と思うぐらいの多さだ。
頭に荷物を乗せて歩くおばちゃん、だるそうに店番をする若い女性、そこら辺で喧嘩をしている野郎ども・・・。ゴミゴミと熱気・・・。「This is Africa」だ。
 
 
マーケットを歩いていくとそこまで視線は感じなかったのだが、やはりアジア系は目立つ。
良く「チャイニーズ」と声をかけられるので、「ジャパニーズ」とすかさず返すと、笑顔で頷くか「サムライ!」と返事をしてくる。
だいたいこの2パターンだったので途中からは慣れてしまった。ただ中南米の「チンチャンチョン」とは違って、そこまでバカにしたような感じではなかったので、不快感に思うことはなかった。
本当はバカにされていて、僕が鈍感で気付かなかったということもあるだろうけど、そこは穏便に済ませたいので鈍感でもいいだろう。
 
 
あとナイジェリア人は全体的に親切だなと感じた。僕がたまたまだったかもしれないけど、聞けば教えてくれるし、周りの人にも意見を求める。
警察や警備員も笑顔で接してくれるし、女性は最初ムッとした感じだけど、笑顔で接していれば笑顔になってくれるツンデレ具合。
若干英語が訛っているので聞き取りにくいところはあったけど、英語が誰でも通じたのは良かった。あと笑い方がアフリカだったな。人口多いから悪い人の母体数も多いけど、良い人の母体数も多い。
もっと長く滞在していたら考え方も変わったのだろうけど、僕はあくまでも「旅行者」という視点で、「親切」と捉えさせてもらった。
 
 
とりあえずあちらこちら歩き回っていたので、どこをどう歩いたかということは覚えていない。
いつの間にか「Idumota Market」に入っていて、いつの間にかメインランドへ向かうミニバス乗り場にいた。
なので、ご飯を食べたわけでもないし、何かをしたというわけではなかったが、面白かったなって。写真撮れればもっといいんだけど、そこは郷に入っては郷に従え。自分でこの空気を肌で感じ、自分の目で見てほしい。
 
▼idumota marketの位置。

 
 
ちなみに銀行はそこらじゅうにあるし、ご飯を食べる屋台もマーケットにいくつかある。
「どこのどこに何がある」とは言うことはできないけど、歩いていればどこかしらにはあるので、安心してほしい。
売店は少ない、でも水やジュース売りがそこら中に歩いているので、彼らから買うことも可能。水は50ナイラ(約28円)、コーラとかは100ナイラ(約56円)ぐらい。
売店やスーパーと値段は変わらないし冷えている。僕は値段変わらないし、素早く購入できるので、彼らから通常は買っていた。
 
ラゴスのご飯

 

ナイジェリアご飯と聞いてイメージできるだろうか。僕はできないし、ナイジェリアにいてもよく分からなかった。
ただラゴスで食べていたのが、「ぶっかけご飯」or「ぶっかけパスタ」。屋台飯だ。
これが結構美味しく安かったので、滞在中はいつも食べていたぐらい。
 
 
屋台はそこらへんにあり、鍋の中にライスやパスタ、ソースなどが入っている。
「あ、こういうシステムなんだ」と思ったのが、殆どの屋台が「量り売り」なのだ。
なのでライスやパスタを措定する際に、「200ナイラで!」や「300ナイラ」と言う。するとおばちゃんがその分だけ盛り付けてくれる。
これはソースも同じ。肉や魚が入ると、1ピースいくらと決まっており、値段分だけ持ってくれる。ソースは無料。
 
だいたい50ナイラ(約28円)からパスタやライスはスタート。最低100ナイラ(約56円)という店もある。
1食ぐらいなら100~200ナイラ(約56~112円)ぐらいでちょうどいいんじゃないかな。肉や魚は1ピース50ナイラ(約28円)ほど。
ソースは辛かったりするので、必ず「辛い?」と聞いておこう。水とかあるといいかも。ただ大抵屋台の横には飲み物の屋台があるし、なくても飲み物売りが歩いているので、飲み物に困ることはない。
 
 
一応こんな感じで出てくる。「ザ・ぶっかけ飯」。このシンプルさが好きだった。パスタとライスのmixも可能。
ソースは辛かったりするんだけど、ミートソースぽいソースが多くて美味しかった。そこまで辛くないにもあるし。
 
 
たいてい店はナイジェリア人女性が営んでいる。彼女らの多くは写真を撮られることを苦手とするので、必ず許可を得よう。
許可を得るとこんな感じで写ってくれるし、中には奥でニコっとしてくれる人もいる。
ナイジェリアでは「写真は許可を取る」ということを覚えておこう。そのほうがいい写真を撮れたりするのだ。
 
 
さて、ご飯を食べる屋台なのだが、お世辞にも衛生状態はいいというわけではない。むしろ悪いと感じる人も多いはずだ。
水でさっと洗っただけのお皿、ハエがたかるテーブルなど。ただ意外とハエも多くはないし、蚊もいなかったりする。水は飲んじゃいけないけど、そこまで抵抗はいいだろう。
でもお腹が慣れていない人にはオススメはあまりできない、あくまでも自己責任でお願いしたい。あと肉や魚はちゃんと火が通っているか確認して。
 
◆おわりに
 
 
ナイジェリア、いやアフリカ最大級の都市・ラゴスを歩いた。
旅行者からは「何もない」と言われている場所、確かに観光地などはなく普通の都市だ。
だがマーケットの熱気やゴミゴミ感は面白い、そしてラゴスに住む人の親切具合。こういう行かないと分からないところが、ラゴスの魅力ではないだろうか。
僕は「何かが足りない」と感じ、すぐに出て行ってしまったが、マーケットが好きな人やデリーやカイロが好きな人からすれば面白いんじゃないかなって思う。
 
僕はラゴスの優しさ、BRT、中国の援助、マーケット、ぶっかけ飯という自分なりのポイントを見つけることができた。
「何もない」。けど、その何もないところに何かがあるのを見つけてほしい。