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【南アフリカ】 プレトリア⇒ケープタウン、夜行バス

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 プレトリアから「アフリカ最後の街」ケープタウンまでバス移動した話です。

2013年6月 1ランド=約10円

 

プレトリア観光を終えた僕は、アフリカ旅最後の街となるケープタウンへ向けて出発する。

アフリカ大陸、最後の移動。バスの車内では景色を見ながら少し悲しい思いをしていた。

 

プレトリアヨハネスブルグ

 

プレトリアからケープタウンまでは、バスで21時間かかる。

以下が時刻表だ。

 

Intercape 630R(約6,300円)
普通 10:15-06:45
寝台 13:00-08:00
寝台 16:15-13:15

 

飛行機ならヨハネスから1,2時間ほどで行くことができる、また鉄道なら30万円払えばブルートレイン1泊2日の鉄道旅行を楽しめる。

各々の手段があるかもしれないが、直行で安くあげるならバス一択だろう。何社も運行しているので、自分の良いと思ったバス会社を選ぶとよい。 

 

荷物を預けて乗り混む。事前に席は指定していたので、窓側だ。バス車内は広い。足も伸ばせて快適。隣はアフリカ美女だったので、旅情に深みを与えてくれる。

 

 

バスはプレトリアからダイレクトにケープタウンに向かうのではなく、途中ヨハネスブルグを経由する。

乗客は降りずバスの中で待機すればよいので、特に問題はない。

 

ハイウェイを走り、ヨハネスの街に入る。「治安最悪」と言われるヨハネスブルグ、一体どういうところなのだろうか。

 

 

街は植民地的な雰囲気を残しながらも、近代的なビルも建ち、アフリカ経済の中心を担う雰囲気を出している。

しかし、バスターミナルは治安が悪いダウンタウンにあるので、そちらのほうへ車が進むと、雰囲気は一変する。

 

 

まず人が歩いていない。夕方だからかもしれないけど、何だか異様だ。

ガソリンスタンド以外に見当たらない、商店も閉まっている。土曜日だから?それにしてもオカシイ。

辺りが暗くなると、雰囲気はどんどんヤバくなってくる。まず歩きたくはないし、何が起きてもおかしくはない状況。近くで発砲があっても納得できるほど。

 

 

南アフリカ格差社会だ。車の種類を見れば、誰がどのような層に属するか分かる。南アフリカは車社会だ、なので車が一種の社会のステータスとされているので、力を入れている。

物売りも多い、「そこ邪魔なんだけど」と思う時あるけど、彼らは上手くかわしてくれる。物売りの強盗がいるのかは分からないけど、用心は必要だと感じた。

 

バスターミナル到着。特にこれということはないけど、ヨハネスの一部分を車内から覗くことが出来た。

 

ヨハネスブルグケープタウン

 

ヨハネスから車内は満席。意外と人が使うルートのようだ、観光客ぽい人もいるけど、現地の白人の姿が多い。黒人の割合も低くはないけど、身なりはしっかりしている。

ジンバブエからプレトリアへ向かう時は夕飯が出たのだが、この路線では食事は出なかった。

何度か給油と食事休憩を挟む、皆何かしらの買い物をしているので、僕よりもお金を持っていることは明らかだ。

 

バスはブルーム・フォンテン、ビュー・フォートを通りながら国道1号線を下っていく。

 

 

夜が明ける。朝になるとどこかのサービスエリアで休憩。

周りは閑静な住宅街だ。冬の快晴、雰囲気は最高。朝の寒さが目を覚ましてくれる。

 

 

お腹が空いたので、サービスエリア内のファストフード店でマフィンとコーヒーを買う。この寒さにはコーヒーがちょうどいい、本当は紅茶飲みたかったけど。

マフィン&コーヒーセットで19.9R(約200円)。

 

 

まだ6時間ぐらい残している。青空の下、バスは停まることなく進んでいく。

山の上には雪が積もっていた、万年雪かどうかは分からないけど、冬を実感させてくれる。

 

 

車内は少し暑いぐらい。上着を脱いで、半袖一枚でいてもちょうどいいぐらい。

南アフリカの広大な大地、他の諸国とは違い整備の仕方がヨーロッパに近い。インフラも整っているので、まるで別世界のようだ。

僕の気分は高揚としていく。

 

 

南アフリカはワインの生産地でもあるので、途中ぶどう畑やワイナリーが見られた。

食費の安さや畑の多さを考えると、食糧自給率は高いのかもしれない。多分。

 

 

途中、南アフリカの格差を見た。

今までは先進国のような景色だったのだが、急にスラム街、つまりタウンシップのエリアが出てきたのだ。

バラック小屋に未舗装の道、住人の服装もどこかみすぼらしい。少し気持ちがマイナスの方向へ向いた。

 

 

午後2時頃、バスがケープタウンの街並みに入った。1時間ぐらい遅れているけど、特に気にすることはない。

宿も抑えてあるので、のんびりいこう。ケープタウンも近代的な雰囲気、日曜日なので人通りが少ないことが気になったが、問題はない。

 

14時15分、ようやくケープタウンに到着。プレトリアから22時間、アフリカ縦断最後の街へとたどり着いた。

疲れはあったけど、それ以上に「ケープタウン到着」という気持ちが大きくて、休むことなく宿へ向かう。

 

プレトリアケープタウン

バス会社:Intercape

料金:630R(約6,300円)

時刻表:
普通 10:15-06:45

寝台 13:00-08:00
寝台 16:15-13:15

備考:

・バス会社はいくつもある

・会社によってサービスが違うので確認するとよい

・サービスエリアの物価は高すぎるので、事前にスーパーで買っておくといい

・ネットで買えば安い場合もあるので、サイトをチェックするといいかも