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【セネガル】北朝鮮が協力した「アフリカ・ルネサンスの像」からダカールを展望する。

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ワッカムにあるモミュメント「アフリカ・ルネンサンスの像」に上ってきました。

2016年3月 1CFA=約0.2円

 
◆はじめに

 
ダカールに空路で入った人、またはコルニーシュ沿い(海沿い)を歩いた人は一度は目にしたことがあるだろう。
それが「アフリカ・ルネンサンスの像」だ。ダカールの観光地でもあり、そして象徴ともいえるような大きな像。
空港から見た時は「何だこれは」と思ってしまったほどだ。
 
無視することもできたが、気になってしょうがなかったので、まずは像まで行ってみることにした。
 
◆アクセス
 
 
アフリカ・ルネンサンスの像は「ワッカム」(Ouakam)という地区にある。
このワッカムはダカールの住宅街であり、エリアも広い。
日本人宿の「和心」はこの地区にあり、宿からモニュメントまでは歩いて20分弱ほどである。
 
モニュメントの前にはバスは通っているのだが、陸橋をすーっと通過してしまうので、近くにバス停はない。
そのため地味にアクセスが悪い場所である。タクシーを使えば一発なのだが、もしバスを使うと言った場合、バス停から少し歩かなければならない。
 
もしサンダガ市場やプラトーから来るなら「3」「7」のバスに乗り、ワッカム地区内の「Shell」ガソリンスタンドを過ぎたところで下車。そこから徒歩。
アルマジやンゴール、空港方面から来るなら「3」「217」「218」に乗り、同じく「Shell」のスタンドで下車。本当はもっと手前のバス停なんだけど、目印がないので、この方が分かりやすいと思う。
 
地図:

 
ここから道路を1回曲がって、真っすぐに進んでいけばモニュメントに到着する。
 
◆アフリカ・ルネンサンスの像
 

 

遠くからでも分かる大きさ。高さは約50メートル。自由の女神が約46メートルなので、それに近い大きさがある。
下から眺めると大きい。上までは階段をのぼっていかないといけない。階段は187段、17段セットが11回ある。
 
 
意外と「こんなもんか」と思ってしまうほど、階段はあっという間に上れてしまう。
途中ベンチの休憩スペースもあるので、無理をせず、水分補給をしながら上ってほしい。
 
 
上に到着すると、そこからはダカール市内を一望できる展望台となる。360度見渡せており、モニュメントよりもこちらのほうが魅力的である。
こう見るとダカールが岬にあり、そして海に囲まれ、空港と市街地が近い場所にあるということが分かる。
 

 

プラトー方面は逆光、そして砂により空気がかすんで見えている。
 

 
こちらはアフリカ大陸最西端「アルマジ岬」の方面。ちょこっと出ているのが、ホテルの敷地内にあるビーチだ。
このアルマジ地区は大使館や高級住宅街のエリアとなっている。
 
 
そして僕が滞在しているワッカム。ローカルな場所。昔ながらの家が多い。
 
 
こちらのモニュメント、何と中に入れる。
そして頂上からはダカール市内を展望でき、そしてソファなどがある貴賓室も見学できるということだ。
 
 
しかし、外国人観光客は6,500CFA(約1,300円)or 10ユーロ(約1,300円)取られてしまう。
ゴレ島の往復フェリー代で5,200CFAするのだから、このモミュメントがいかに"高い"かが分かる。
僕はダカール市内を展望できたことから、上ることはしなかった。あと"自称"ガイドが周辺にいて、欧米人観光客には声をかけていたのが印象的であった。
 

 
北朝鮮が協力したということもあり、モニュメントには北朝鮮の名前がある。記念式典にも来たということだ。
前大統領の発案ということであったが、こちらのモニュメントの65%は国家予算に、残りの35%は前大統領にお金が入るらしい(wikipediaより)。
 
 
これを読んで皆が思うことは「税金の無駄遣い」であろう。ダカールでさえ、断水や停電があるというのに、このモミュメントは夜になるとライトアップされる。
仮に観光資源が全て国に入るならまだいいにしても、前大統領の懐に入るのだから、これは反感を買う。
北朝鮮もここの領土を買収するぐらいなら、国に還元すればいいのに、と思ってしまうのだが、価値観の違いだろう。
 
 
モニュメントの階段の下にはお土産屋さんがある。結構まともなんだけど、置いてあるラインナップが残念すぎて、「買おう」と思わせてくれなかった。
これなら地元の市場でお土産を買ったほうが安くてお得である。
 
◆おわりに
 
 
ダカールのモニュメント「アフリカ・ルネンサンスの像」に上ってきた。
ここから見渡せるダカールの街と青い大西洋は素敵だ。風が強いので帽子などを飛ばされないように。
車でも上に行けるのだけれど、追加でお金がかかりそうなので、タクシーで来る際は注意してもらいたい。
ダカールで時間がある方は一度訪れてみてはどうだろうか。