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世界89カ国に訪れた備忘録。

【ミャンマー】 ヤンゴン環状線を一周してみる

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ヤンゴン環状線を一周してみました。

2014年9月 1MMK=約0.1円

 

ヤンゴンに訪れたからには是非ともやってみたいことがあった。

それは「ヤンゴン環状線一周」だ。環状線と聞くと何故か一周してみたくなってしまう。

ヤンゴン環状線は一周3時間ほどかかる。山手線や大阪環状線のように本数も多くはないし、インフラも整っていないけど、あるからには乗車してみることにした。

 

ヤンゴン中央駅

 

ダウンタウンにあるヤンゴン中央駅。ミャンマー鉄道のターミナル駅である。

イギリス植民地時代に築かれた建物は名残があり、特徴的だ。

 

 

ヤンゴン環状線は6,7番線から出ている。乗車券はホームで購入する。

 

 

このチケットBox。

窓口で買おうとしたら中にいたおっちゃんに手招きされて中へ。

「お前を待っていたんだ」と言おうばかりに、「環状線だろ?」と聞いてきた。

ヤンゴン環状線一周200MK(約20円)。激安だ。日本のような改札システムではないので、このチケットがあれば一日フリーで乗り降りできる。

なので20円の一日乗車券。

 

 

気をつけたいところは、ヤンゴン環状線はそんなに本数は多くない。

右の"R"と"L"は右回りか、左周りかの違い。全体を見ると右回りのほうが多い。

ちなみにヤンゴン環状線を一周するのが、この時刻だけであり、他の駅に用があるなら本数はまだある。

支線がヤンゴン環状線からいくつか伸びているので、乗車する時に気をつけよう。下手したら訳分からないところに連れていかれる可能性もある。

 

 

鉄道の雰囲気、ホームの広さ、地べたに座る人、赤い電光掲示板・・・。

どことなくインド鉄道を思い出す光景。2012年に訪れたインドが懐かしい。

そういえば、どちらもイギリスの植民地であった。

 

 

環状線は朝8時20分に発車する。7番線に到着すると先ほどのおじちゃんが教えてくれた。

チケットは紙切れ一枚なのでなくしそう。車内では何度か検札があるので持っておくとよい。真面目なミャンマー人、ちゃんと切符を所持している。

 

 

そうこうしている内に環状線がホームに入ってきた。

緑色の袋を持ったおっさんが履いているのが、ロンジーミャンマーの伝統衣装だ。

 

 

日本ではあまりお目にかかれない車両だ。

 

 

朝8時台ということもあり、通勤通学客がホームにはき出された。

その反面、郊外へ行く鉄道に乗る人は少ない。

 

 

大きい荷物をかかえる人も。商売人だろう。ホームにも簡易屋台を出す人もいる。

どうやら値段は町中よりかは安いみたいだ、しかし衛生面など見たら最悪なので、使うことはしなかった。

鉄道がいるので早速乗車する。

 

ぶらり途中下車の旅

 

車内。意外とスッキリしている。

ドアはない、扇風機は回っているけどエアコンのような高度な設備はない。

座席はプラスチック、長く座っていたら尻痛めるタイプだ。

そしてさすが経済成長する国、広告が多い。ooredooの広告。スマホなど扱う通信業者だ。新興国で必要なモノが自ずと分かってくる。

 

 

朝8時22分。2分遅れで環状線は出発した。発車合図なんかない。いきなり動き出す。

一周3時間。のんびりといこう。

 

 

ヤンゴン中央駅を出てすぐ。緑が多い風景。実に東南アジアらしい。

朝ということもあり、何度か鉄道とすれ違う。上り線には人もいっぱいだ。

 

 

外を眺める人、ボーッとする人、新聞を読む人・・・。車内は静かだ。話をする人はごくわずか。皆各々の時間を過ごしている。

識字率が高いミャンマー、読み物を目で追う人がたくさんいる。素晴らしいことだ。

そして、スマホをいじる人も多い。1年前よりも増えているであろう。しかし、未だに携帯電話を持てない層もいるので、ヤンゴンの階級が車内で見えてくる。

 

 

 

物売りも入ってくる。ちなみに腰から巻いてるのがロンジー

ポケットなどはないので財布を後ろにさしてる。そう、そういうことをしても犯罪が起きないのがヤンゴンです。

 

 

見るからに強そうなおばちゃん。タナカ塗ってます。

 

 

日本の電車!?!?

 

 

のんびりとした時間が過ぎていく。

 

 

線路は遊び場だ。

 

 

何かあったんでしょうか。

 

 

だんだん建物も少なくなってきた。

 

 

天気も良くなってきた。東南アジアらしい絵。

 

 

北海道にいそう。

 

◆駅内マーケット

 

ヤンゴン中央駅を出発して1時間20分。ちょうど中間地点にある"DANYINGON"駅。

ここは駅構内に市場が広がっていることで有名になっている。

ヤンゴン環状線は基本、駅の停車時間は10秒弱なのだが、ダニンゴン駅では5分停車するほど。

一体どんな場所なのだろうか。

 

 

鉄道がホームに入っていく。

 

 

何だか活気がありそうだ。

 

 

ダニンゴン駅は分岐点。ゴルフコースという駅があるのにビックリ。

 

 

駅とは思えないほどマーケットが広がっている。線路には何も置いてないけど、その脇には商品を並べており、我が物顔で座っている。

 

 

外国人観光客もちらほらいるけど、もちろん地元民向けのマーケットだ。

お世辞にも衛生状態は良いとは言えないけど、麺系の屋台ならお腹は下さなそう。

 

 

環状線は5分停車、合図もなく動き始める。

近くに座っていたおじちゃんに手招きされて、反対側の様子も眺める。荷物気にしたけど、おじちゃんは「盗む奴なんかいない!俺が見ておく」とジェスチャーで示してくれたので、穏やかな気持ちになった。

 

 

世界の車窓から

 

雨季のミャンマー。しかし鉄道に乗車している時は青空が広がっている。

 

 

自分の目の前にある人が座った。

 

 

 

すごくカメラに興味深そうにしたので、ついつい撮ってしまう。

 

 

めっちゃタナカ塗ってる。お母さんもニコっとしてくれたので、ホッと安心。

 

 

ヤンゴン中央駅まで後一時間。まだのどかな景色が広がる。

 

 

天気が少し穏やかではなくなってきた。

 

 

日本の電車!?!?

 

 

タナカ女性。電車で寝れるほど治安が良い。

 

 

再び北海道。路線バスに続いて鉄道も活躍しているミャンマー

 

 

この干し方はすぐにかわきそう。

 

 

ヤンゴン中央駅に近づいてきた。人の乗り降りも多くなる。

 

 

そろそろ一周旅も終わりだ。

 

 

ヤンゴン中央駅到着。一周3時間。ヤンゴン市民の生活の一部を垣間見ることができた。

わずか20円の鉄道旅、時間にゆとりがある人は是非。

 

ヤンゴン環状線まとめ

【時間】約3時間

【料金】200MMK(約20円)

【時刻表】

・右回り

06:10, 08:20, 09:30, 10:10, 11:30, 12:25, 13:05, 14:25, 15:30, 17:10

・左周り 

08:35, 10:45, 11:50, 13:40, 16:40

【備考】

・発着は6,7番線から

・切符は6,7番線にある小屋で購入する

・切符は一日券みたいなもん、途中下車しても問題ない

・一周しない列車はそれなりにある