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世界89カ国に訪れた備忘録。

イタリアを旅行する上で覚えておくべき8つのこと

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世界一の世界遺産保有数であるイタリア。ヨーロッパの南に位置し地中海に面する縦に長い国は、多くの日本人が訪れる場所でもある。これからの季節、特に春は卒業旅行でイタリアに行く人も多いだろう。とあるアンケートでは「卒業旅行に行く国ランキング」で1位になったほど。各旅行代理店のツアーを見てみると「イタリア周遊8日間」「ローマ、フィレンツェ、ベネチア9日間」などイタリア限定のものや「イタリア、フランス、スペイン周遊14日間」など隣接した国に訪れるツアーもある。

 

どれもが安い価格。おそらくカタール航空やエミレーツ、エディハドなどの中東系キャリアを使ったものだろう。これから日本人がドッと押し寄せるであろうイタリア、陽気で明るくて美しい街並みが広がることに期待している人も多いだろう。だが、現実は軽犯罪天国。陽気で明るくて美しい街並み?そんなのは幻想であることをイタリアに訪れて感じるだろう。先日、パリに関する治安対策の記事を書いた。

 

【フランス】 「スリ注意!」治安が悪いパリにおける安全対策 - El Mundo

今回はイタリアに関する旅行上の注意点を記していく。イタリアへ旅行する人の参考になってくれれば幸いだ。

1.スリに注意(全土)

イタリアで一番多いのは「スリ」だろう。多くの日本人が被害に遭ってきている。しかし、中々減る傾向がないスリ。ならばこちらで対策をしていこう。イタリアを旅していてよく聞いたスリのタイプを紹介する。

観光客風スリ

犯罪者が観光客の格好を装ってスリをすることだ。単独行動ではない、3人以上の団体行動である。例えば、ローマ・コロッセオ近辺にいた場合。被害者Aは写真を撮っていた。すると、そこにカップルを装った犯罪者AとBが。「すいません、写真撮ってくれない?」と被害者Aにカメラを差し出す。被害者Aは犯罪者ABに向かって記念撮影。「ありがとう」と笑顔で犯罪者ABが立ち去る。すると、被害者Aのポケットに入っていたスマホが盗まれていた。こういうことだ。

 

写真撮影や道を聞くなどで被害者に気を引かせている間にスリをするというパターン。「スリ」と頭の中に入れていても、相手が観光客ということで気が緩む。その隙を狙うのだ。実にタチが悪い。人が好さそうな日本人に頼んで、きちんと仕事をするスリ魔。こういうのは老夫婦を装ったり、大人の男性を装ったり、様々なパターンがあるがイタリアでよく聞くのは若い女性3人組など若い人たち。特に色が少し濃いロマ風の人たちに見られる。もし声をかけられた場合は警戒しよう。ポケットには何も入れないように。スマホ、財布、カメラ。しっかり管理してほしい。

 

署名スリ

観光地に多い。「貧しい子供を救う」「歴史的建造物の修復費」とかで署名をお願いするロマの人たち。見てすぐに「あ、アカンやつだ」と分かる。まず署名をしたらお金を要求される、そしてその署名をしている間、その後ロマと話している間にスリにあったりする。まず、肌が少し濃いロマ風の女性が近づいてきたら、逃げるか無視をしよう。凄く悲しそうな顔で見てきたりするのだが、全てフェイクだ。関わるとロクなことがないので。これはフランスやスペインでも同じ手口が横行しているので、注意してほしい。

子どものスリ

真昼間でも起きるのが子どものスリだ。これは大胆、子ども複数人が被害者の周りを取り囲んで一斉にバッグやポケットの中に手を突っ込むのだ。イタリア人が見ていても何もしてくれないことがある、ロマ風の子どもには注意してもらいたい。ポケットに物を入れないのは当たり前、バッグの中も気をつけよう。個人的にはチャックの穴に鍵を通して簡単には開けられないようにすることがベスト。たまに力づくで奪おうとする子もいるので、そういう奴には多少の暴力を振るっても問題はない。正当防衛だから。

私服警官

よくある話。今まで一度も会ったことがないのだが、私服警官を装ってスリを行う人がいる。通りを歩いていて、いきなり被害者を呼びとめる。警察バッジ(偽物)などを見せて、「パスポートを見せてほしい」。パスポートを見せると「所持金検査だ」という理由で財布を要求する。財布を渡したら最後、確実にお金を盗まれる。汚いのが、全てを盗むのではなく、バレない程度に20ユーロぐらい盗むのだ。すぐに気付かないようにするため。第一、警官が私服で観光客に調査をすることはないし、財布を要求する警官なんて世界中で普通はいない。パスポートチェックも殆どない。道で複数の男に巧みな英語で声をかけられたら怪しもう。

釣り銭詐欺

ベトナムではよくあるけど、イタリアでも釣銭詐欺があったりする。ユーロ圏では普通お釣りが返ってくるので特に心配することはないのだが、大きなお札を崩した時に気をつけてもらいたい。特に観光地にあるお土産屋など。大きいお札を刷りかえられたりすることもある。極力20ユーロ以下の札を持っておくといいかも。

 

それ以前に、イタリア人が計算下手ということもあり、日常的にお釣りが間違っていたりすることも。スーパーのようなレジがあるところは別だけど、鉄道の窓口や個人商店の店など。暗算した時は危ない、電卓を使っていても危ない。後ろに列があろうと自己主張は大事である、お金は一緒に数えて、しっかりお釣りの確認を。「後ろに人がいるから出なきゃ」と言って出て後にミスが発覚して窓口に戻っても、取り扱ってくれないことがある。なので「その場で確認」、これが大事だ。

置き引き

置き引きにも気をつけてもらいたい。気候が穏やかなイタリア、ついついオープンテラスでのんびりしてしまう。ここで注意が必要なのがテーブルにモノを置くこと。日本人のクセ、テーブルにスマホを置くこと。これをした瞬間、あなたのスマホは他人のものへと移る。物売りなどがやってきて、スマホを死角にした瞬間、盗む。オープンテラスやバル、カフェなどではテーブルにカメラやスマホを置くのは厳禁。そして自分の荷物から目を離さないこと。椅子の下とかに置いてもアウト、自分で持つようにしよう。日本と同じ感覚で居たら痛い目にあう。

スリに遭わないために

ポケットにモノは入れない、スマホやカメラを見せびらかさない、ブランド財布を出さない。常に警戒しているのも疲れてしまうけど、盗まれた後はもっと疲れるので、多少「警戒しすぎかな?」と思うぐらいがちょうどいい。日常的に使う少量の現金、10ユーロぐらいはポケットなどの出しやすいところに入れておいて、なるべく財布は使わないようにしよう。

 

あと、観光地では建物や写真などに気を取られ過ぎないように。周りを一度見てみよう。落ち着いて観察すれば、「あ、こいつ怪しいな」と感じるはずだ。警戒すればスリはやってこない、スリは無警戒の人に忍び寄る。日程などに気持ちに余裕を持とう。余裕を持てば周りも見れる。イタリア全土でスリに注意が必要だ。特に大都市、観光客が多い場所。人ごみは危険、ローマは特に。ローマの玄関口テルミニ駅に多いし、バチカン行きのバスは常に混雑しているのでスリも多い。怪しいアラブ系やロマ風の女が乗っていたので、じーっと見ていたら途中で降りていった。地下鉄も。スリがない場所はイタリアにはない、と思うほど気を使ってほしい。

2.鉄道移動に注意(全土)

イタリア国内を旅行する上で鉄道移動は欠かせない。バス移動はマイナー、多くの人が鉄道を選択するはずだ。H.I.Sなどのツアーでも鉄道移動が使われる。ここで鉄道移動をする時に注意してほしいことをまとめた。あまりにも紹介することが多すぎたので、別項にて紹介。

【イタリア】 鉄道移動する上で知るべき6つの知識 - El Mundo

参照して頂けるとありがたい。

3.スーツケースに気をつけろ(全土)

海外旅行といえばスーツケース。殆どの人が使うことになるだろう。普段からバックパックを使って海外を旅しているので、あまり不便に感じたことはないのだが、「もしスーツケースを使っていたら」という視点で見てみると、イタリアは中々大変であることが分かる。盗難リスクは必ずある。それはスリや置き引きの項で見てもらいたい。僕がスーツケースが不便だな、と思ったこと。

  • 石畳な道が多いのでコロコロしにくい
  • 橋が多いので大変(ヴェネツィア)
  • バリアフリーが整っていないので階段大変(ローマ地下鉄)

送迎が付いていれば問題ないのだが、イタリア周遊プランや多くのツアーは送迎が付いていない場合がある。駅からホテルへ移動する時、歩道を歩くことになると思うが、石畳の道が多かったりするので、スーツケースが転がしにくいことがある。また、ヴェネツィアの島内では橋が多い。橋も日本のように平坦ならいいのだが、メガネ橋のような階段付のブリッジなので、スーツケースだと持ち運びに大変。そういう時にバックパックだとスイスイ行けるのだが、まだまだ少数派だ。

 

個人で旅行する時はホテルの場所も考慮しよう。移動が大変だと面倒。またローマの地下鉄はバリアフリーが整っていないところがまだまだあるので、駅が階段だけということもある。そこも気をつけてもらいたい。路線バスやトラムがあるところはまだ楽。ちなみにトレニタリア、ホームと鉄道の高さに差があるので、乗る時にスーツケースを上げる必要がある。極力荷物は少なめに、スーツケースは小さめに。持ち運びがし易いようにしよう。

3.スペイン広場のミサンガ(ローマ)

「ローマの休日」のハイライトシーンであるスペイン広場。ローマに訪れたならば、必ずしも行く観光地だろう。ここを初めて来た時に、「あ、よくないな」と感じた。確かにスペイン広場、素敵だと感じる。しかし如何せん治安が宜しくない。階段でのんびりする観光客。ジェラートはゴミ問題から禁止されているため食べることはできない。韓国人とかがデカいスマホで写真を撮りながら座っていたりする。スペイン広場で注意してもらいたいのは、スリや置き引きはもちろんのこと、「ミサンガ売り」である。

 

黒人やアラブ系の男が、日本人だと分かると「ナカ~タ~」「ナガトーモー」と言いながら近づいてきて、手にミサンガらしきものを巻こうとしてくる。そこで"No"と言えない日本人、半笑いで人が好さそうな顔をしながらなされるがまま。相手が陽気なイタリア人だから心を許しているのだろうか。ミサンガを巻くときはニコニコ加害者、「フリーフリー」と言いながら慣れたてつき。しかし、ミサンガを巻いた途端に顔は豹変。高いお金を要求してくる。彼らは1人では動かない、複数人でいるので、仲間がやってくる。日本人はそこでお金を払ってしまい、被害がどんどん大きくなるのだ。

 

第一、一般のイタリア人が観光地で日本人に声をかけることは普通はない。保守的なのに。この加害者も純粋なイタリア人ではなく、移民の人たちなんだろうけど。なので全く怖くない。弱い奴らなので警察とか呼べば一発。日本人は"No"と言えないからカモにされている。まずミサンガや花をプレゼントしようとしてきたら"No"と言えば問題ない。立ち去る。それでもしつこいなら、無視したり日本語で怒っていい。向こうは何も思わないので。観光地、特にスペイン広場では出没するので注意しよう。僕は残念ながら絡まれることはなかった、傍から見ていておもしろかったけど。

4.夜の街歩き

十分気をつけてもらいたい。ATM、飲んだ帰り、移動。警戒しよう。怖い人は多少高くてもタクシーを使うのが安全。そのタクシーもたまにアホがいるのだけれど、強盗に遭うよりかはマシだ。大都市でも治安が悪い部分があるので、訪れる都市の情報は頭に入れておこう。特にナポリとローマ。ヴェネツィアとフィレンツェは街全体が観光地で、治安も良かったので、特に夜は問題なかった。フ

 

ィレンツェは夜も中心地は人通りがあるので、スリとかに気をつけるだけで、安全に街歩きを楽しめるはずだ。海外というだけで知らない内に体は疲れている。夜遊びするのも楽しいとは思うが、夜はホテルでゆっくり休んで、次の日に備えておこう。

5.ナポリのゴミ

イタリア全体で街が汚かったりするのだが、ナポリの汚さには驚いてしまった。イメージしていたイタリアと全く違ったので、全てが驚き。ナポリ中央駅近くに宿泊していたものだから、毎日イタリア人よりも移民の黒人ばかり見ていた。ナポリのゴミは社会問題だ。いくら経っても改善される傾向がない。「ナポリを見て死ね」という有名な言葉があるけど、ナポリにいたら確実に早死にするレベル。空気も汚いし、治安悪いし、街汚いし、貧乏だしどうしようもない。住民の意識が改善されていないこともあるだろうし、大量の移民が同じような民度であるからだろう。個人的に感じることだ。

 

ナポリは物価は安い、イタリアは北に行くほど物価は高くなり、南に行くほど安くなる。同じピザでも2~3ユーロぐらいは違う。生活費は安かったけど、卒業旅行で、新婚旅行でナポリに訪れることはオススメしない。ナポリから行けるカプリ島に「青の洞窟」という有名な観光地があるけど、ナポリ中央駅や街中は行かないほうがいいかも。全てぶち壊しにしてくれる。ナポリに行く予定がある人は頭に入れておこう。「ナポリとゴミ問題」でかなりの記事が書けると思う。

6.日曜日に気をつけろ

イタリアに限らず、キリスト教の国に共通したことだ。日曜日はどのお店もお休みする。個人商店は特に。家族と過ごすための曜日だ。大都市のスーパーなどは開いていたりするので、買い物には困らなかったりするけど、場所によって違ってくる。ブランド品の店やレストランも閉まっていたりするので、日曜日が自由行動日であったりしたら気をつけよう。店のスケジュール確認は要チェックだ。せっかくのショッピングが台無しにならないように。

 

日曜日は、昼間からワインを開けて、チーズを食べながら、ノンビリしてほしいのだが、短期旅行だとそういうわけにはいかない。そういう時は美術館だろう。日曜日でも開いている。平日よりも混むけど、時間を割いて観光できる。ローマにいる人はバチカン観光もいいかもしれない。サッカーの時期ならセリアAを観るとか。日曜日は公共交通機関の本数も減るので、気をつけよう。日本と同じ感覚で訪れてはダメ。日程を確認し、日曜日の使い方を考えよう。

7.歴史衣装の奴には気をつけろ

観光地近くにいる。コロッセオ周辺とか。こういう奴は写真を撮ると必ずお金を要求してくるので注意が必要だ。「フリー」とか言っていても100%嘘。海外で「フリー」という言葉は信じないほうがいい。一緒に写真を撮ると下手したら10ユーロ~20ユーロぼったくる人もいる。僕は一緒に写真を撮るメリットはないと思っているので、スルー。「よくこんな暑い中、重い衣装着るな」と感心したものだ。思い出にいいかもしれないけど、自己責任で。

8."No"とハッキリ言うこと

これは何度も言ってることだ。"No"と言うこと。良くも悪くも日本人、断ることができない人が多い。物売りやミサンガ巻き、ナンパしてくるイタリア人男性など。要らないなら要らない、嫌なら嫌。ウヤモヤにするからダメなのだ。しかもヘラヘラと笑っているので余計。外国人に「日本人、何考えているか分からない」とはこういうことから言われたりする。

 

もちろん、イタリア人にナンパされたい人がいたら、どうぞ。楽しい時間が待っているはずだ。もし、彼女や友達がナンパされたりしたら。男はちゃんと守ってあげよう。そこで男の力が表れる。常に険しい顔をして"No, No"と言い続けるのはつまらない。そこは臨機応変に。断るところはハッキリと。オンとオフを使い分けるのが大事である。

まとめ

新婚旅行や卒業旅行、イタリアに行く人は多いだろう。ちょっと治安は悪いけど、ご飯は美味しいし、食材は豊か。お酒も安い上に穏やかな気候、とても過ごしやすいと感じる。ちゃんと危機管理をすれば楽しい旅行となるはずだ。海外では自己責任、自分の身は自分で守ってほしい。いつまでも記憶に残る旅行を。気をつけて行ってもらいたい。