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【ボリビア】 ウユニへ旅行する人に知っておいてほしい15のこと

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これからウユニへ行く全ての人に見てもらいたいです。

1Bs=約18円

 

◆ウユニ塩湖

 

今や多くの日本人が「行きたい場所」と言うウユニ塩湖。ウユニを取り上げるメディアは数年前に比べて格段に増えた。

ウユニを知ったのは高校3年の冬、世界一周ブログを読んでいる時に写真の絶景と出会った。

 

あの時は秘境感、マイナー感があったけども今は全くそんなことはない。むしろ逆の状態。「ウユニ離れ」という言葉のようなウユニを敬遠する人が出てきたのも、多くの日本人が訪れるようになったからだろう。

 

2014年の2月、ウユニ塩湖へと訪れた。期待した景色は満足できたが、それと同時に非常に残念な姿も知ってしまった。ウユニの「表」と「裏」の顔。

これからウユニへ行く人には必ず知っておいてほしい15のことを紹介する。

 

◆ウユニ塩湖へ行く人に知ってほしい15のこと

 

① 標高が高い

 

ウユニの標高は高い。約3,800メートル。富士山より高い場所だ。日本ならば天空。

 

標高が高いということは、高山病の可能性もあるわけだ。いきなり標高の低いところから高い場所に来ると、頭がクラクラしたり体がダルくなる場合がある。それは高山病の初期症状。横にならず、椅子に座るなどして安静にするべきだ。寝ると逆に悪化させたりするので、とにかく水を飲んで落ち着くことが大事。

 

ウユニは平たんの町なので、歩いていて辛くなることはないけど、如何せん標高が高いので階段を上るだけでも疲れてしまう。酸素が薄いからだ。暑いシャワーやお酒を飲みすぎることも厳禁。辛い思いをしたくなければ、少しの我慢も必要である。

 

高い場所に慣れていない人、高山病を引き起こしそうな人は無理な日程を組まずにウユニへ訪れてほしい。ウユニ塩湖でテンション上がりすぎて、高山病で体調を崩す人もいた。自分の体なのでしっかり自己責任で守ってほしい。

 

 

② 日程には余裕を持つこと

 

日程には余裕を持とう。標高が高いこともあるので無理は禁物、そして必ずしも期待していた景色が見れるとは限らないからだ。

 

ウユニ塩湖の天気は変わりやすい、星空が曇っていて見えないこともある。風が吹いていて鏡張りがはっきり見えないことも。せっかく訪れたのに星が見えなかったら残念だ。そのため日程に余裕を持ち、何度もツアーに参加することで期待している景色が見えるようになる。

 

 

ストライキが起こる

 

ボリビアの旅は基本一筋縄ではいかないと思ったほうがいい。ボリビアやペルーでは労働者などがストライキを起こしたりする。一番厄介なのが、道路を封鎖されること。物流などが途絶えてしまう。ウユニへ行くバスも例外ではない。ウユニから何キロも離れた場所で降ろされて、歩かされる場合も。

なので現地での情報収集は必須だ。ストがあると今後の日程にズレが生じるし、キツキツ日程だと余計に大変。

前後の日程に余裕を持つことで、落ち着いて旅行を楽しむことができる。ストが起きると思っておいたほうがいい、起きなければラッキーのスタンスで行くと、不測の事態が発生しても対処できる。

 

オルーロからは鉄道移動もできるので、ウユニ近辺で道路が封鎖されたら、鉄道移動も考えてみよう。

 

 

④ 時期によっては鏡張りは見れない

 

雨季に訪れても鏡張りが見れないケースがある。去年がそうだったのだが、雨が全く降らないことがあるのだ。1月を境に2月の降水量はほとんど0、異常気象ではあったけど3月に入ったら水が干上がってしまって、綺麗な鏡張りが見れなくなってしまっていた。

 

1月や2月なら多分大丈夫だろう、もしかしたら3月見れない可能性もあると思ったほうがいい。今年の天気は僕は読めないので、現地の人のブログなりで参考にしよう。

雨が降らないことは、現地で生産するキヌアも大ダメージを受けるので、かなり困っていた。

 

 

⑤ ウユニは寒い

 

標高3,800メートル。暑いわけがない。日中日差しが出ている時は暖かいけど、朝晩は特に冷える。ウユニ塩湖は風がある場合があるので、体感温度は0度を下回る可能性もある。サンライズツアーに参加する時はしっかりと温かい格好でいくようにしよう。カイロなどあるといいかもしれない。

 

 

⑥ ビニール袋を持っていこう

 

日本から是非持参してほしい。旅中でもスーパーに行けば手にいれることができる。これを使う場面はウユニ塩湖に行く時だ。

ツアー会社で全員長靴を借りることになるのだが、長靴は長い間使いまわされているので、たまに穴があいているのもある。そのためビニール袋を靴下の上に被せ、そこに長靴をはくことで、穴が開いていた場合でも水を靴下に染み込ませない。

上述のウユニは寒いこともあるので、もし水が足に浸水してしまったら大変だ。足から冷えるとかなり厳しい。なので、ビニール袋をツアーに行く時は持っていこう。

あと、ゴミは塩湖に残さず、しっかり持って帰ろう。

 

 

⑦ 日焼け止めとサングラスを持っていこう

 

3,800メートルあるので空との距離が近い。なので日差しもキツいのだが、それ以上にウユニ塩湖は一面真っ白。昼時に行くとあまりの白さに照り返しがキツい。眩しいのだ。

なので昼のツアーに行く時はサングラス、そして日焼けが気になる人は紫外線防止できるものを持っていこう。日焼け止めあると便利だ。

 

 

⑧  シーズンは宿がない場合もある

 

ウユニブーム、宿の需要と訪問客の割合が追いついていない状態だ。そのためウユニ到着が遅い時は宿がない可能性もある。現に僕が宿泊していた宿に、宿難民の人がリビングで寝ていたこともあったぐらい。

外でテントで寝ている人もいたけど、夜は寒すぎる上、疲れが取れないのでやめたほうがいいだろう。

 

夜行バスで朝着く人が多い。そこから宿探しするのもアリだろう。値段やwifiにこだわらなければ宿はあるはずだ。ウユニでwifiを期待しないほうがいい。

僕も夜行バスで朝に到着予定であったが、バックパックを背負って宿探しがめんどくさかったので、ウユニで予約できる宿を探した。

 

すると、Hostel Worldに1軒バックパッカー宿があったのでそこに宿泊した。少し値段は高いけど、ホットシャワー、Wifi、朝食付だったので問題はなかった。

ボリビア UyuniのPiedra Blanca Backpackers Hostel , - Hostelworld.comで安いホステルをお探しください。

 

2月など日本人が多い時期は予約が埋まっていたりするので、日程が決まっている人は早めに抑えておくと安心だろう。

宿によっては制限があることもある。洗濯禁止とか。スペイン語オンリーの人もいる。そこはしっかりと対応してほしい。

 

 

ボリビアのご飯は微妙

 

ペルーやチリ、アルゼンチンから来るとボリビアのご飯クオリティの低さに驚くだろう。通称「ボリ飯」。ボリビアを旅行する人たちは、ボリビアの飯をこう呼ぶ。

 

ボリ飯のクオリティの低さの要因に油が多いことがあげられる。非常に脂っこいのだ。胸やけがするほど。量があっても油が多いので全部食べきれない。食材が悪いこともあると思うけど、高いレベルのご飯に出会うことはあまりないだろう。

 

気をつけてほしいのが、ご飯を食べる時。衛生面には気をつけてほしい。悪い油を使う店もある。ボリビアで調子を崩す人も多い。標高が高いことに加えて、ご飯の質が悪いことでお腹壊す人も。

一つの目安として、ご飯を食べすぎないこと、そして地元民でいっぱいの店に入るようにすれば多分体調は崩さないはずだ。

 

僕は食事には気をつけていたけど、食堂の油の多さに引いてしまったほど。カップラーメンに逃げていたこともあった。

ボリビアのご飯はまずい」と先入観を思っていくといいかもしれない。そう思っていくと現地で「意外といけるじゃん」と思うはずだ。最初は僕思っていた。

 

 

⑩ 治安を知ること

 

日本の感覚で行くと痛い目に遭うだろう。ボリビアは治安がいい国ではない。死ぬようなことはないけど、スリや強盗に遭う可能性はある。

ウユニはまだマシなレベルだけど、ラパスなどの都市ではスリや強盗は日常的に起きている。なので注意してほしい。

 

ウユニの町で驚いたことがあった。つい昨日まで渋谷や新宿に居たような格好で町を歩いていたのだ。ここがNYやロンドンなら何も思わないだろう、しかしボリビアだ。もしラパスで歩いたら確実に強盗に狙われる。日本人は明らかに旅行者とバレているけど、狙われる確率を下げるためには、服装には気をつけよう。

 

どんなに警戒しても襲われる人は襲われるので、そこは諦めてほしい。「ボリビアは治安が悪い」と思い警戒を持っていると、意外と何事もなく終わったりするので、用心はしておこう。特に夜行バスやバスターミナル。

 

レストランや食堂で日本人がよくスマホをテーブルに置いたりしているけど、それしたら確実に盗まれる。スマホはなるべく出さない、カメラも閉まっておく。お金もあまり持たない、など対策はしっかりしておいてほしい。

 

 

ボリビア人の愛想は意外と良い

 

ボリビア人は愛想が悪い」と言われることがある。僕がボリビア滞在で思ったことは、そんなことはないということだ。

売店のおばちゃんや食堂のお姉さん、バスのお兄さんなど笑ってくれる人も多い。確かにウユニやラパスでお土産屋を営むおばちゃんは愛想が悪いことがある。「金」が絡むと豹変する人も。中にはいる。

 

けど、普段街を散策していると案外普通な人が多い。どうしてもお土産屋の対応は記憶に残ったりするけど、食堂など地元民が使うところはちゃんと接してくれる。

もちろんスペイン語でのコミュニケーションが大きかった。とはいえ、片言でも話せば向こうも聞いてくれる。

言葉をどんどん使っていこう。

 

 

⑫ 英語は通じない

 

ボリビアでは残念ながら英語が通じる場所はあまりない。ウユニでも通じる場所はあるけど殆どが皆無といっていいだろ。穂高などの日本人御用達のツアー会社では通じる。「鏡張り」という日本語も。英語の発音悪すぎて何言ってるか分からないけど。

 

食堂や宿、路線バス、バスターミナルなど。スペイン語が必要となる環境はたくさんある。カタコトでも話すと向こうも耳を傾けてくれるだろう。

 

文法など滅茶苦茶だけど、旅行で使えるスペイン語をまとめた。メモなどにまとめてどんどん使っていこう。

 

【旅】 南米旅行でよく使うスペイン語講座 - 第1回「挨拶編」- - El Mundo

 

【旅】 南米旅行でよく使うスペイン語講座 - 第2回「食事編」- - El Mundo

 

【旅】 南米旅行でよく使うスペイン語講座 - 第3回「買い物編」- - El Mundo

 

【旅】 南米旅行でよく使うスペイン語講座 - 第4回「交通編」- - El Mundo

 

 

 

⑬ 動画のすすめ

 

ウユニ塩湖で動画撮影している人が多かった。トリックを使ったものから、絶景を使ったものまで。写真だけではなくこういう楽しみ方もあるのだなと感じた。

 

個人的には凄くいいことだと思うので、動画撮影してみてはどうだろうか。

 

 

⑭ ウユニは日本人だらけ

 

ウユニは日本人だらけなのだ。ウユニの町で石を投げたら確実に日本人に当たるほど。最近は中国人や韓国人も増えているようだけど、日本人はまだまだ衰え知らず。ウザくなるほどたくさんいる。

 

イスラエル人もたくさんいるけど、日本人と交えることは殆どないだろう。彼らはかなり迷惑だけど日本人とは違う迷惑さなので慣れる。

 

なのでウユニ塩湖へのツアーや、今後の旅行などで同行者を見つけたい人は安心してほしい。選べるほどたくさんいる。ウユニ人気を実際に感じられる。

 

 

⑮ 日本人としてマナーを弁えること

 

日本人が多いことで問題も起きてくる。日本人の悪いところである「団体行動するとえらくなる」だ。

一人では何もできないのに、誰かと固まると気が強くなる。非常に悪い部分。

 

以前書いた記事で、ウユニの日本人にイラついたという内容がある。

【旅】 世界一周でイラっとした5つの瞬間 - El Mundo

 

詳細は上を読んでほしいのだが、TPOを弁えてほしい。勝手に店で騒がれては困る。自分がレストランの店員や他の客だった時、いきなり入ってきた外国人が騒いだらイラっとするだろう。相手の立場になって考えてほしい。

 

イスラエル人も嫌われているけど、日本人も嫌な顔をされたりする。「洗濯禁止」と書かれているのに洗濯する日本人。陰でコソコソやるのが陰湿なのだ。誰かやっているから洗濯する、絵に描いたような日本人である。

 

絶景を見れる、旅行先ということでテンションが上がるのも仕方ない。それは誰もがなってしまう。

でも旅行者は地元の人が住む場所にお邪魔しているわけだから、マナーは守ろう。謙虚になろう。

 

だけど、言いたいことはハッキリと言う。英語が通じないので、言いたくても何も言えない日本人が多い。現地の人からすれば、「こいつら何考えているんだ」と思われているようだ。伝えたいことはちゃんと伝えよう、そして本当に怒った時は日本語で怒っていい。とにかく自分の意見や感情を表さないと向こうには分からない。

言葉が通じないからって収束しないでほしい。

 

「日本」という看板を背負っているのだから、なめられてほしくないし、印象良く持ってもらいたい。

 

 

◆ウユニ塩湖まとめ

 

これからウユニへ行く人には知っておいてほしいことだ。

特に15番は僕が気にしていること、日本人がこれ以上嫌な顔されたくない。今後に響く。

ウユニバブルが続く以上は様々な問題などが起きていくだろう。これは避けては通れないことだ。

しかし、訪れる個人が心がけていけば、自然と問題も減っていくだろう。

 

シーズンになるウユニ、多くの日本人が旅立つだろう。

高山病にならず、犯罪に巻き込まれず、安全にウユニを楽しんでほしい。

ここではあえて絶景写真を載せなかった。自分の目でしっかり見てほしい。

きっと心に残る絶景が待っているはずだ。

 

行かれる方は気をつけていってらっしゃい。

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◆追記(2015年12月)

今年の日本のハロウィンを見て、一つのことを感じました。

「あ、ウユニと同じだ」。

ウユニには上述に書いたように、多くの日本人が訪れます。ここで気をつけてもらいたいのが「日本人バックパッカー」とひとくくりにしないでほしい。

 

日本人バックパッカーが問題を起こしていると思われているが、本当にそうなのだろうか。胡散臭いバックパッカーも大勢いる。むしろ日本人バックパッカーが集まるところは変な「村意識」が働いて、結構綺麗に使ったり、マナー良くするものだ。ただたまに1%の「村」が悪い方向に働いて、「悪」を作りだしてしまう。

 

ウユニに集まるのは「日本人旅行者」だ。鏡張りという「非日常」を求めて、各地からウユニの町一か所に集まる。そしてそこで「同士」と絡み、一緒に「非日常」を楽しむのだ。

 

どうだろうか、ハロウィンと似ているのではないだろうか。各地から渋谷に集まり「同士」とハロウィンという「非日常」を楽しむ。

後先考えず楽しみ、終わった後にはゴミだらけ。ウユニも同じようなことだ。後先考えず騒いでいる。これはそこに住んでいる人ではないから騒げるもの。もし自分がウユニの住人だと思ってほしい、もし騒いでるやつがいたらどう思うだろうか。迷惑ではないか。

 

日本人のマナーが問題視されている。他の外国人がマナー悪いから日本人もマナー悪いことしていいというわけではない。見本となる存在でなければいけない。「日本」という看板を背負っているのだ、日本人として「基本」となる行動を取ってほしい。